一昨日、予定外に夜勤明けからの謎の川釣行を強行した。 タイミング良くなんとか2バイトを
得て1本キャッチ、無事初ラージを手にしたのは記憶に新しい。 さて、本来であれば今日が終日
釣りができる休日であった。 はたして木曜日に来ないで、今日謎の川にトライしていたら釣れた
のだろうか? 冬に逆戻りするかのような最高気温一ケタかつ、雨の予報。それでも頭のおかしい
自分は3時起きで謎の川へと向かう。一昨日は帰りにオール一般道。 今回は行きにオール一般道
にて、釣行経費を削減する。

なんとか6時には船を出すことができた。 他に誰もおらず、完全に貸し切りである。その後
も誰一人としてアングラーが訪れることはなかった。3月の土曜日とは言え、本当釣りバカしか
船なんて出さないだろう(笑)
さて、釣れる要素として考えられる要素は、水曜から上がった水温が下がり切っていないこと、
と満月の翌日の大潮の範囲内であること、だけである。 気圧配置は微妙だ。 この時期はやはり
日中は太陽が出て、気温・水温ともに上昇していく流れのほうが断然良いのは言うまでもない。

水温は9℃台からのスタート。 といっても最大で今日は10℃であった。 それでも6℃とか
7℃とかまで落ちていなくて良かった。 それだけがせめてもの救いである。 大潮で一度バスが
動き出せば、多少水温は落ちてもなんとかなるのだが、一気にガクンと真冬並みに戻ってしまうと
さすがに辛いところである。
濁りは中1日置いたおかげで、かなり改善されていた。 というかむしろきれいで困る。岸際は
ほとんどの場所が底が丸見えになってしまっていた。水量的には変わらないが、水質はかなり変化
している。 これではシャローのバスを食わせにくい。
最初のストレッチへと入り、ひたすらパワーバルキーホッグのテキサス。 しかしはじっこまで
撃つも無反応。 うーん、ここで釣れるとしたら、次の新月の大潮だろうな。 今はまだ無いはず。
一昨日に2バイト得たあのエリアへと急行する。やりはじめてしばらくするとチャタ川さんから
電話。 いつもよりちょっと遅い8時過ぎであった。 最近、釣行していると、メールで状況確認
をされる方が何名かいらっしゃるが、正直なところ、直電してもらったほうが助かる。 特に今日
みたいに寒くて手がかじかむような日はメールなんて打っていられないのだ(笑) たまーに1日
間違えて、会議中に「あれ?今日釣りじゃなかったっけ?」とかいうKY電話をしてくる人も居る
のだが…(笑) もちろん、出れなかったり、長い時間折り返しができなかったりすることもある
がその辺はご容赦いただきたい。
ところで、今日は思ったよりも北風が強い。 雨はたまにパラパラ降る程度で、ストレスになる
レベルではなかったのだが、風がなんともやりにくい。 寒さは、たしかに手がかじかむし、鼻水
も止まらない感じであるが、全身防寒なのでヘッチャラである。 インナーもたいして着込んでは
いないレベルだが楽勝だ。 ここはセオリー通り、北風の当たっていない側で、なおかつカバー下
の水深がある場所に絞って撃って行こう、と決めた。 実績エリアではその条件のカバーを2回転
くらい撃ち切り、反応がないため、エンジンで上流のポイントへと移動することにした。
上流のストレッチでテキサスを撃っていた時だ。
着水してボトムに着いただけでいきなり何かに引っかかった感触!
んん~? と半合わせ気味にロッドを立てると、水面にグワンとバスが!
すぽーんっ!!
な・・・ なんと一昨日同様、またしてもファーストバイトをバラしてしまう…!
ゆっくり反転して沖へとバスが去っていくのが、まるでスローモーションでも見ているかの
ように見えてしまった。 サイズ的には37~8cmくらいのレギュラーサイズであったが、
今日という厳しい日に、ワンチャンスあるかないかのバイトを逃してしまったのである。ただ
このバイトが闘争心に火をつけてしまった。 ここまでは途中途中、シャッドやパワーフィネス
のスモラバなどを織り交ぜて釣りをしていたが、こっから先はほとんどテキサスオンリーである。
バイトを得たのが9時くらい。 そこからは、バイトを得たストレッチと、一昨日に釣った
ストレッチに交互に入り直したりする。 が、アタリが得られないまま時間だけが無駄に過ぎて
いく。 途中、テキサスを振り続けていて疲れた右腕を休めるため、ダウンショットで深い場所
をやってみた。 雨が止んでいたタイミングなので、パンを食べながら。
ココンッ
おや? とりあえずフッキング!!
グングン… おおっ! 生命感!

ちーん・・・ ゴイニーさんじゃないか!
これには一瞬だけ、心が折れそうになった。これが13時過ぎくらいの出来事。 ただこの後、
雨がピタッと止み、雲も薄くなって急に明るい感じになってきた。 風も吹いたり止んだりを繰り
返すようになり、止んでいる時はかなり穏やかである。 もちろん、こんな時間から平穏になって
も今日は水温が上がるなどということはない。 むしろ低下せずに10℃前後を維持したままで
推移したことのほうがラッキーだった、とも言える。
再び、上流のストレッチへ行くが、何にもない。
この時期は鴨撃ち小屋前がいい、という情報があったので、最後に鴨撃ちへと移動。 途中で
リヤカーストレッチを撃って、そのままの流れで鴨撃ちへと入っていく順序で撃っていく。だが
期待のこのストレッチでも無反応。 なおこの謎の川で北風が入ると、下流から上流に向かって
吹くため、ボートポジションはおのずと、下流側にノーズを向ける姿勢となる。 南風の場合は
その逆である。 カバー撃ちは、風に逆らいながらエレキを踏むのが自分の基本だ。
結局何もないため、16時にスロープ前に戻ってくる。 最後にあの場所で巻いてみよう。
自分的には実績の高い、フィーディングスポットである。 ビーフリーズのロングビルのアユ
を何度もキャスト。 ボトムタッチしはじめたらスローに巻く。 すると10投目くらいに・・・
ぬーっと何かビニールでもかけたような抵抗がかかった。
瞬時にフッキングを入れてみると、グングン・・・と生命感!
よし、それなりの重さだ!
だいぶドラグをジリジリ出すファイトをするので、エレキで追いまわしながらやりとり。
この段階だと、何の魚だかはまだ分からない。
水面に姿を見せた魚体は、見事なまでのバス模様!! よし! バスだ!!
その後も慎重にやりとりしてネットイン!!

獲った! まさにドラマ魚! 6時前から釣り始めて、16時にようやくキャッチである!

まさにあきらめないスピリッツが呼び寄せた、奇跡のドラマ魚である。今年初のラージ40UP。

44cm、1300gのナイスフィッシュであった。こういう事が起きるからバスフィッシング
は面白い。 ただ、この魚。 一昨日の無理矢理釣行で初ラージを獲っていたからこそ獲れた魚だ
と思っている。 木曜日の釣行無しに今日いきなり訪れていたら、おそらくもっと早く心が折れて
帰ってしまっていただろう。 確信を持ってシャローを攻め続けられるかどうか。 そのメンタル
を強くさせるには、一昨日の釣行は必要であったのだ。
そのまましばらくシャッドを巻き続けるが、16:15、ストップフィッシング。 スロープ
に戻って片付けを開始した。

謎の川、まだまだ日替わりで難しい状況ではあるが、だんだん面白くなってきた。 やはりこの
水系のラージゲームは最高に面白い。 次回釣行はフィールド未定だが水曜日! それではまた!