今年1年間を振り返ると、概ね昨年同時期に書いた2014年のコンセプトのイメージに近い

 形で1年を終えることができたと感じている。 今年のテーマは「自然体」であったが、その

 テーマのおかげか、過去築き上げてきたフィネススタイルの基盤の上に、テキサスやスピナー

 ベイト、最近ではメタル系など、ベイトタックルでの強めの攻めを織り交ぜて、結果を出せる

 ように進化できたと思う。 



  反省点があるとすれば、馬鹿のひとつ覚えでひたすらテキサスとスピナーベイトばかりに

 固執しすぎてしまい、他に釣りの幅を広げなかったことだ。もちろん、やりこんで身に付ける

 という意味としては、良い練習量ではあったかもしれない。 








  さて、2015年のテーマ。 「より強くなること」 である。具体的な来年の目標と言えば、

 大会で5位以内に入る成績を出すこと。 以前にも書いたが、お立ち台に入る釣りをしていては

 お立ち台に入ることさえままならない。 やはり優勝を狙う釣りをして、初めてお立ち台に入る

 ことができるのである。 これまでもあったが、楽しむ釣り、練習の釣り、勝負の釣り、を明確

 に分けて、一日を組み立てることが重要になってくると思う。 そしてまだまだ引出しの少ない

 自分の釣りの幅を広げていくことが来年のひとつのテーマだ。



  例えばPEを使ったカバーでのネコリグやスモールジグ、虫系ルアー。 またはビッグベイト

 や、ノーシンカーの表層系の釣りだったり、トップウォータールアーだったり。 まだまだモノ

 にしていないジャンルの釣りが多数ある。 当然マイブーム的なものや、フィールドごとにある

 ご当地リグ的なもの等によって左右されていく場合もあるが、まだまだ引出しが足りないのだ。



  最近交流のある亀山の若手のアングラー達は、やはり引出しも多いし、その爆発力も高いのだ。

 それゆえ、釣り自体のキャリアは自分のほうが全然長いが、まったく勝てる気がしないくらいに

 差が開いている事実がある。 彼らと話していると、非常に柔順に新しい釣り方やリグを試して

 モノにし、武器にするべきものは取り入れ、逆に切り捨てるものは切り捨てる、という選択を、

 自分なんかよりもはるかに速いスピードで実行しているのがわかる。 そう考えると、高滝に通い

 続けていた頃の自分は、毎年おんなじ場所でおんなじ釣り方ばっかりやっていて、いったい何年

 無駄に過ごしたんだろう? と、今振り返ると非常にもったいない時間の使い方をしてきたのだ。

 まあそんなことを後悔していても仕方がないので、ここから進化の速度を速めていくだけだ。






  2015年は、フィールドの決定については、今年同様に自然体で決めていく。 ただし強く

 なることがテーマだ。 時としては、あえて難しい釣りにチャレンジするような日も増えてくる

 かもしれない。来年の今頃、新たなる壁が見えてきて、さらに一皮むけた自分になっていること

 を、今から楽しみにしていたい。 それではまた。