以前のブログで、今年は新たに4つのニューステージへと進出する予定を検討していることを
書いた。諸般の事情が重なり、残念ながら見送りが続いており、結局このままではひとつも新規
スポットへの進出が果たせないまま、2014シリーズを終えてしまう可能性も出てきてしまった。
そんな訳で、どれかひとつでも行っておこう! ということで、最近ピーさんが通っているあの
川への案内をお願いしていたのだが、今日、そのステージへの進出をようやく果たすことができた
のである。

AM5時、某高速パーキングにてピー師匠と合流。 今回のステージはピーさんコードネーム
で「懐かしの川」 である。 23年前くらいから数年間、ピーさんは良く通った、という場所
である。 実は自分的にも完全に初めてではなく、今から20年前、高校2年の夏にレンタルの
手漕ぎボートで釣りをしたことがある。 もちろんその時は河口からちょっと入った程度の範囲
であり、今回のスロープはその場所よりもはるかに上流域。 そういった意味では、ほぼ初訪と
いってもいいステージであろう。

セッティングを済ませて6時出船。

ピーさんもエントリー。 ちょっと傾斜がきつく、難易度は高そうだ。
水温は21℃からスタート。 スロープ前でいきなり1.5~2mくらい水深があって驚く。
はるか彼方で同じ水系としてつながってはいる謎の川とは大違いである。 とりあえず目の前
のカバーをひたすら撃ってみるが、当然のごとく反応はない。 そう、この時期は岸ベタには
着かず、バス自体のポジションが少し沖へと散りはじめてしまう季節だ。 ダメだと分かって
いるのだが、ついついおいしそうなカバーが出てくるのでどうしてもテキサスを入れてしまう。
もちろん、広く探していくために、スピナーベイト・クランク・シャッドでサーチしながら
船を上流へと進めていく。 それにしてもノーな感じだ。 やはりこの水系、甘くはない。
何気にアタリがないまま9時を過ぎる。
適当にスモラバをふわふわさせていたら、ギルみたいなバイト!

あぶねー、デコ回避の豆ちゃんをゲット! いやいや、でも嬉しい魚でしょう! このとき
少し離れたピンスポットを撃っていたピーさんが38cmと30cmを連発させて2本獲ったと
いう。 ジグヘッドだったそうだ。 それにしても巻きで出ないのだが、ピーさんもなぜかこの
川だけは巻物では釣れない、と言っていた。 実際やっててなんだかよくわかんないけどそんな
感じはする(笑)
1時間後。 カバーはダメだと分かっていたが、それでも撃ち続けていたらなんとかカバー
でぐーっとおさえこまれる系のバイト!

ようやくまともなバス! 33cm・500g! カバーといっても沖目の位置まで伸びる
レイダウンが沈みこんでいるような場所を撃った。たまたまその場所でちょっと立ち止まって
いたバスだろう。 水深は80cm程度のカバーであった。

時折、エレキが擦ってしまうくらい浅くなる上流域。 今日の水位はかなり低いらしく、真冬
の最大減水時期と同じくらいの水深だという。 それでも上流へ進むにつれ、流れは少しづつは
速くなっていくのが分かる。昼は再び別れて釣りをし、自分はスロープより下流もちょっとだけ
探検してみた。 ひたすら巻きモノで2時間押し通してみたもののまったく反応がないまま午後
の14時を過ぎる。 ピーさんと合流すると、さらに3本追加したそうだが、1本だけまともで
あとは豆とのこと。
二人でさらに上流へと攻め上がっていくことにした。 途中、エレキを持ち上げないと通過
することができない場所がかなり長くつづく。 めんどくさいのでペットボトルをマウントに
はさんで高さをあげてそのまんま操船していく。
それにしてもこの懐かしの川、あまりにも根がかりが多い。 多すぎてスモラバは2個連続
でロスト。シュリンプ2インチも使いきってしまったので、スモラバのトレーラーはゲーリー
シルクワームでセッティング。 以前ハンターに買っておいてもらったものだ。 ジグヘッド
はやめてオフセットフックのダウンショットに変更し、ワームはパワーバルキーホッグ2.5
インチ。 これがたまたまボックス内にフックがついたまま入っていたからだ。
ピーさんのちょっと下流側で釣りをしていると、ピーさんが突然「よっしゃ!食った!あ~?」
と大騒ぎしている! なんと8ポンドラインをぶったぎるバスが食ったそうだ。 半信半疑では
あったが、自分もおんなじスポットへとスモラバ+シルクワームをキャストしてみた。
グンッ
スモラバにバイト! おっと結構重たいぞ!?
ドラグをガンガン出すいいファイトを展開してくれるナイスフィッシュ! これはいいサイズ!

よっしゃー! 14:40、42cm・1200g! 物凄い体型のバスである! ここの
バスは本当にコンディションがいい! で、次のもう1投目!

信じられないことに同じスポットからさらにもう1本、これが40cmの1000g!!
やばい、とんでもないポテンシャルだぞ?この川!? ここまで同じスポットからいいバス
が連発するなんて、高滝でディープのスクールを引き当てた時くらいの連続性である。
少し休ませて15:10頃、再び連発スポットへと入り、パワーバルキーホッグ2.5の
ダウンショット。 ラインは5ポンド、タックルはエアリアルハイパフォーマンスの銀色の
モデルにイグニスタイプR2505H。 先日のホームリバーでも最後にドラマフィッシュを
獲った時のタックルである。
ガン!

いい食い方してくれたぜ!!

残念、プチ寸止めな39cm、950g!! でも大満足の5尾目である! 当然ながらピー
さんもデカいのを獲ることができた。 ピーさんの魚は41cm・1200gあった。
この後、このダウンショットも根がかりでロストしてしまったので、ワームをOSPドライブ
シュリンプ3インチのダウンショットに変更しておいた。

これが同じピンスポットから抜いた41cm・1200gというナイスな魚! これは凄い。
ここまででピーさん12~3バイト6フィッシュ、自分5バイト5フィッシュ。 バラシが
少ないのだが、数少ないバイトに集中してチャレンジできた、といっても良いだろう。
下流側から吹いていた風が、夕方が近づくにつれ、爆風となっていく。 16時頃、スロープ
方面へと向かいながらのんびりと釣り下る。 ピーさんが「あのブッシュのところまで撃ったら
あがろうか」 なんて言うので、「全然オッケーっすよ~」 といいながら釣り。 すると最後
にピーさんがレギュラーサイズを掛ける!!
その取り込みを見ながら、ダウンショットを放っていた時だ。
急にガンッ とダウンショットにバイト! 即座に合わせるといきなりギュイイイーン!!
と下流方面へとドラグを出して走っていく、正体不明の巨大魚。 キャットでもかけたのか?
途中、マジでキャットとやりあっている、と間違えた自分は、ロッドパワーでグイグイと
引き寄せながらどんどんリールを巻いていく。 ようやく水面に顔を出したその魚はなんと
バス! しかも異常にデカい!!
無我夢中だったが、なんとかネットイン!

獲った! 時間差だがダブルヒット!!

ズゴオオオオオオーーーーーーーーーーーン!!
なんと48cmの1650gという、スーパーナイスフィッシュ!!
これにはピーさんと二人、笑いが止まらなかった。 サイズはラッキーだとはいえ、これが
出たら大満足でしょう、というサイズ! 今日はここ最近では珍しく、1尾をのぞいて全てが
ライトリグでのキャッチ!! 実はこれには理由があるのだが、それは後日談で。
ピーさんによると、バスの着く位置は、増水時も減水時も、そして23年前ともほとんど変化
はない、ということだそうだ。 ただ、釣れるバスのクオリティは格段に良くなっていて、
23年前とはまるで別世界だ、ということである。 しかし今日獲れたのも、ピーさんの案内
あってのおかげ。 たったひとり単独で初めて攻めていたら、おそらく最初の2本だけで終了
していた可能性が高い。
6バイト6フィッシュ、ノーミスである。 6本中、3本が40UP。 上から5本での
ウエイトは5.3kgで、3本なら3850gである。 今日が大会なら優勝ラインだろう。
17時、スロープへと帰着して片付け。

新たなるボートステージ「懐かしの川」、 とんでもないポテンシャルを秘めていた場所
であった。 年内にもう1回くらいは訪れたいところだ。 それではまた、次の記事で!!