40UPが獲れない、という絶不調が続く中、TKK最終戦のプラクティスが開始となった。
様々な方がアドバイスをしてくれる。 たとえば、試していないことをもっと試せ!とか夏場は
もっとスローに攻めろ!とか好きな釣りに没頭しろ!とか。 いずれも的を得ていて、すべてが
正解だと考える。 しかし、最終的な答えは、自分自身の選択でしかない。 もちろん、毎回の
釣行では、結果は出ていなくても、常に新しいことにチャレンジしよう、という姿勢は忘れては
いない。ホームリバーに関しては、ここでは述べることのできない考察は多々あるが、とにかく
40UPを獲るのが以前にも増して格段に難しくなっている、ということだけは間違いないはず。
とはいえ、1ヶ月以上も40UPを手にできていないのは、過去のデータを振り返ってみても
異常な事態である。 そんな40UPを求めて、ある意味では、かつてのレンタルボート時代の
ホームグラウンドである高滝へと、救いを求めてやってきた、といっても過言ではないだろう。

AM6:20、土曜の割にはガラ空きな高滝ダムへと出船。 ぶら下がっているのはイマカツ
のフィネスフロッグ。 今日はこれを試してみたい。
本湖の水温は29~30℃で、アオコまみれのバスクリンウォーター。 護岸沿いをチェック
しながら養老上流へ上がる。普段、豆バスがスモラバに戯れてくるストレッチで何事も起きない
時点で、今日は7月までとは何かが違う、ということだけは感じていた。 ディープに落ちたか。
本湖ディープの釣りは基本的に今日は触らずに、上流エリアの釣りが機能するかどうかの確認
が今日の本題。なぜなら昨年の同時期のシンザンでは減水がひどく、本湖限定だったからである。
川筋へと入ると、水温は27℃ちょうどまで低下。 しかし、アオコはなくなり、高滝らしい
ステインな水質となる。 定番のピンでスモラバを入れていくが、無反応。カバーも撃ってみる
がこれまた無反応。 とあるインレットで、フィネスフロッグを最奥へとブチ込む。 すると下
からぬーっとバスが浮上し、しばしフィネスフロッグを見上げている。 デカい、45クラス!
ワンアクション入れると、ゆっくりとパクンと食った。 ああ~、こういうスローな食い方
ってバレるんだよねえ、と0.1秒くらい考えて、エアレイドに重みを感じてからフッキング!
スポーンッ
残念ながらフィネスフロッグが宙を舞った。 バスはそのままゆっくりと下へと消えていった。
フォローでスモラバを入れるもダメ。 これ、一発で勝負を決めないとダメな釣りだ。でもこの
フロッグの釣り、なんだか妙に楽しくてハマる。 16ポンドでもスキッピングでオーバーハング
下へと撃ち込んでいけるし、スナッグレス性能が高いため、竹の枝とかもひょいひょいかわすこと
ができるのだ。
気を取り直して最上流を目指す。
途中のプチインレットの真下にスモラバをフォールさせ、ボトムからミドストで誘うとこれまた
40以上のバスがゆっくりと追ってきたが、ボート間際で反転。 結構ゆっくりミドストさせてる
んだけどなあ。
竹やぶまで上がってくると、少し濁りが入ってきた。 昨晩のゲリラ豪雨の影響だろうか。千葉
も結構降ったみたいだからだ。 しかし、そんな濁りの中、水面でピンピン跳ねる小魚が見えた。
ボゴォッ! バゴォッ! と激しいボイルが連続して起きている。
4ポンドのタックルには、ホームリバー釣行からベントミノーをつけてあったままだったので
ベントミノーで水面直下をトゥイッチしてくるが、まったく出てこない。 キャスト後の放置でも
浮いてこない。 そうこうしているうちにボイルがピタッと止まった。
とりあえず、何かがひらめいた感じだったのだが、ベントミノーはハイカットへとチェンジ。
周辺のカバーをフィネスフロッグで撃っていると、再びボイルが始まった!
すぐさま、ベイトが水面をピチピチいってる場所へとハイカットをキャストして速巻き開始!
ゴンッ

よっしゃ、とりあえず坊主回避! 31cmくらいだろか? 400gってとこだろう。
そして、場所を変えてまたボイル! そっちへとエレキで向かっていき、ハイカットを巻き
まくると、さらにもうワンバイト!
ジリジリドラグを出して面白いのだが、竹に巻かれるのは厳しいので、沖へと誘導してネット
でキャッチ!

すげーぞハイカット! 2連発だ! この連発はちょっとハマった感があって嬉しかった。
真夏のシャッド、結構イケるじゃない! 2尾目も500g。 まあ悪くはないだろうが、狙い
のサイズにはとどいていないのが残念だ。 でも、この夏シャッドパターン、自分的には収穫で
あった。
そのまま上流へと向かうも、里見橋あたりからは完全に底が見えないレベルで濁りが強くなり
はじめてきたので、折り返して釣り下ることにした。 ふとバッテリーを見ると、電圧が9.8V。
これはヤバい。 どうやら充電に失敗した訳でもないので、このバッテリーが完全に死んだのか?
前々回のホーム釣行の時から怪しいとは思っていたが、やはりもうダメだったか。予備バッテリー
は船にも車にも積んでいないため、とりあえず電圧があるうちにスロープ周辺まで引き返そう。
11時頃、スロープまで戻ってくると、雨がポツポツいい始めたが、いい感じ。 バッテリー
はまだ大丈夫そうなので、古敷谷へと入ってみる。 奥へと進むと、水温は25℃まで下がるが
水質も変化なくバスクリンなままだったため、小道で折り返す。
だいぶ浅くなってしまった有名ポイントのカーブ。 以前は水深4mあった場所が、現在では
水深1.5mくらいしかなくなっていたりと、地形変化が激しい。 そんな中、ビーフリーズの
ロングビルでボトムノック。
ガンッ

3尾目だが、これまた400~450gといったところか。 ファイト的には楽しめたが。

写真では分かりにくいが、雷がゴロゴロ言い始めた。 バッテリーの電圧が厳しくなり、
ボートは超スロー航行。 とりあえず、ボート屋の横の橋桁へと避難しておきたいのだが、
そこへと向かっている途中で、バケツをひっくり返したようなとんでもない豪雨になって
しまった。 レインウェアを着るのすら間に合わず、全身ズブ濡れである。
ボート屋の横の橋脚下で、雷雨をやり過ごすも、バッテリーが続行不能なレベルとなる。
まだ物足りない。 40UPを獲りにきたのに、獲れていないのだ。 ここで決めた判断は
バッテリーをレンタルし、継続すること。 この雨で、上流部のバス達は活性が上がるはず
だと考えたからだ。
A桟橋で下船し、1500円(2個で)を払って、とりあえず1個だけボートに積みこみ、
自分のバッテリーとチェンジ。 雨が小降りになったところで、レインを着て再開である。
Tシャツとズボンは、すでにズブ濡れなのだが、その上からレインを着る。 もはや意味が
ないかと思うが、これは体温低下防止である。 雨の影響もあるが、今日は本当に涼しくて
過ごしやすい。 4リットル持ち込んだ水分の消費は、1.5リットルで済んだからだ。
13:00。 多くのアングラーが片付けをして早上がりする中、一人再び養老川上流を
目指す。 今の雨で濁りがまた進むかもしれないが、賭けである。
養老吐き出しのところにちょっとだけあるアシのカバーをパワーバルキーホッグで撃っていくと
バイト! だが、場外ホームラン。 20cmくらいの豆であった。
午前中、スモラバのミドストをゆっくりと追ってきたのに反転していったヤツが居た場所へ
スモラバをスローにフォールさせる。 ボトム着底後からスモラバをシェイクしながら中層を
引いてくると、急に
ゴウンッ
とバイト! やっぱいやがったぜ!?
すぐさまドラグを出すナイスファイト!
しかしソリッドエアリアルがしっかりと仕事をしてくれた。

キャッチ! 14:20 これはいいサイズ!?

キター!! 44cm、1050g!!
この一尾をどれだけ待ちわびたことか!
物凄く嬉しい、そしてホッと一安心する重要な1尾となったのである。 実に38日ぶりの
40UPキャッチとなった! 延長戦用に借りたバッテリー、1500円。 釣れたバス、
プライスレス。 本当に、この1尾のために1500円払った、と言ってもいいだろう(笑)
まさしく執念。執念の1尾なり。 通常ならば、あの雷雨の時点でたいがいの人が帰るはずだ。
その後、再び竹やぶを目指すも、竹やぶまで濁りが下りてきていた。 ボイルは時々あるが
やはりバスは小さい様子。 レンタルしたバッテリーも、魚探で電圧を見ているとなんだか
怪しい感じがしたので、ここで折り返して、再び釣り下る。
途中のカバーでフィネスフロッグを入れていくと、30cmくらいのバスがバシュッと出た
が、まるで乗りやしない(笑)
境橋スロープまで下ってきた時点で16時30分。 借りてきたバッテリーも虫の息に
なりはじめたため、鳥居スロープ帰還を決意。
17時に鳥居スロープへ着き、残りの時間を鳥居スロープ沖で費やす。
水深4~5mレンジをダウンショットで撃っていた時だ。

これまた30cmあるかないかのレギュラーサイズをゲット! 終了間際にようやく5本目
だぜ。 こいつはいつものレッグワームの白。

17:30、撤収開始。 夕方の太陽が、夏の終わりを感じさせる輝き方であった。 さて
キャッチはトータルで5本にとどまってしまった。 スモラバでのキロアップゲットは個人的
に大きな意味のある重要な魚、となったが、他の結果がよろしくない訳である。まだまだ本番
まで時間はあるので、繰り返し練習していきたい。

さて、この1尾で、えのちん完全復活なるか!? 次回釣行は、来週の土曜日。ステージは
まだ決めていないが、ホームリバーが行けそうにない状態とかになっていたら、迷わず高滝へと
行くことになるだろう。 週の半ばの天気の状況とかを良くチェックしてから望みたいところだ。
それではまた!