先日、ホームリバーI川で使ったのはクリスタルSのシャローロール3/8ozである。この

 シャローロールというラインナップは、ブレードがダブルコロラドであることが特長的なのだ。

 実はこのダブルコロラド、あんまり好んで使う人が居ない、というスピナーベイトの中でも割と

 異端児的な存在である。 しかし、そのえのちん的な使い方を書いてみたいと思う。


  


  波動が強く、巻き抵抗も強いため早く巻けない。それゆえ、強い流れの中では巻けない。

 が、逆にその最大のメリットは、かなりスローに攻めることができ、なおかつ広くアピール

 できる、という点だ。 すごくゆっくりとリーリングしてもしっかりとブレードが回転して

 バスにアピールすることができるのだ。 抵抗が強いがゆえに、フォールも遅ければ、逆に

 浮き上がりも遅いのである。 しかし、これがホームA川・I川では妙にハマる時がある。




  昨年から、I川はGW前くらいから赤茶色系の濁りが入るようになった。 この濁りは

 スモールは食わなくなるのだが、ラージはあまり関係なく食ってくるのである。 ただし、

 速いリトリーブだとしっかり食いきれないことがあるので、スローに巻いてくることが重要

 なのである。 それとスローに引く理由はレンジ曲線だ。 ダブルコロラドはスローに巻く

 と、本当にスローにフォールしながら泳いでくる。 これがタンデムならゆっくり引くと

 割と速めにストンと落ちてしまうし、ダブルウィローならなおさらストンと落ちつつも、

 スピードを上げるとあっさりと浮きあがってきてしまうため、キャストからピックアップ

 までの間にスピナーベイトが描く曲線が鋭角的になってしまうのである。 これを緩やか

 な曲線を描かせ、潜らせすぎず浮き上がらせすぎずのレンジをうまくキープして巻いてくる

 ことができるのが、ダブルコロラドの最大のメリットだと考えている。 テトラ帯であれば

 もちろんテトラを舐めるように巻いてくるのが一番良いのだが、瞬間的に眼の前に出現した

 ルアーを食わせるには、やはりテトラエリアであってもスローに巻いてくることは必須。





  そして、意外にもダブルコロラドは爆風時に向いている。 理由は水噛みがいいために

 上空のラインが流されてもルアー自体が流されにくく、定めたトレースラインを泳いでくる

 ことができる。 これがタンデムやダブルウィローだと、風に流されたらその分トレースの

 ラインまで変化してしまう傾向にある。 ただし、水噛みが強いがゆえにカレントが強い時

 には使用が難しいというデメリットもある。 もちろんそういう場合はタンデムを代用する。

 


  もちろん、ダブルコロラドの波動の強さを嫌うバスもいるので、ハマらないこともある。

 スカートのカラーリングは好みでよいが、ブレードカラーは、晴れている場合はゴールド、

 曇天の場合はシルバーが相性がいいと感じている。 まあこの辺も好みだろうがもちろん

 ピーカン無風でもハマることがあるのもシャローロールの魅力である。 ブレードカラー

 はシルバー&ゴールドが比較的良く売っているのだが、両方シルバーや両方ゴールドは割と

 少ないので、ダブルコロラドで見つけたら入手しておくようにしている。 自分でブレード

 を変えちゃえばいいだけなんだけどめんどくさいので(笑) 






  とまあ、これがこれがえのちん的ダブルコロラドの使い方かな。 投げたらゆっくり定速

 で巻く。 ただそれだけ。 このためにアルデバランはmg7ではなく、ノーマルのmgを

 購入したのだが、あのノーマルのギヤ比は、この釣りにもっともマッチングしたギヤ比だった。

 スピナーベイトの釣りにはハイギヤは向かないと考える。 今年の秋は、ディープでのスロー

 ロールも研究しようと思っている。これはまたこれで、成果が出たらレポートしたい。では。



  ※なお、水曜の釣行だが、現時点でかなり強い雨 & 北風の爆風の予報となっており

   釣行自体を中止して、完全休養日にする可能性が非常に高いことをお伝えしておく。