※この記事から読み始めてしまった人は、是非、第50戦前編から順に読んでいただきたい。
なお、ここから野郎のビーチクやたるんだお腹が出てきますが、特に触れないように願い
たい。暑かったのでご容赦を(笑)
本文→
伝説の紫は、ここ神秘のダムでも強かった。


4本目、42cm 1050g。
連発だぜ!! 実際、この2本がファイト的には一番やばかった。 ピーさんも言っていた
が、45cmを越える大型よりも40~43cmくらいのスモールが一番ファイトが強い、と。
実際、姿が見えてくるまでは絶対50クラス! とか思ってるんだけど、水面近くに浮いてきて
あ、まあ普通か、みたいになるのがこのサイズの魚なのである。 若さだろうか。
時計を見ると11時を回った。 ピーさんとの合流ポイントへと向かおう。

合流点へ到着。 8月だというのに、向こうの山の上にはまだ雪が残っているみたいだ。真夏
でも日中の気温が低いのだろうか。
ここでピーさんと合流し、ランチタイム。 午前中の状況を情報交換する。 ピーさんは初日
と同じく岬攻め。 自分はワンドとプラスアルファでワンド内の一定条件のスポットを打つ作戦
で4本集めた。 ピーさんもバラしに悩みつつもなんとか3本キャッチした様子。 ただサイズ
が上がらない点に苦戦している模様だ。
昼食後ふたたびバラバラに行動。 15時過ぎにゴジラワンド集合、ということで自分は普段
あまり入らないダムサイト周辺のワンドへと入ってみた。 キャストした伝説の紫を追っていく
魚が見えた。スモールだ。
今日、ほとんど見えなかったスモールがたまたま見えたのだが、そいつがジグヘッドを発見
して一緒に降りていった。 2秒後にラインにコンっと出たので合わせる!!
ジャンプ!!
スポーンッ!!
あっらー、もったいない・・・。今日3回目のジャンプバラし・・・! 40cmジャスト
くらいだったからたいして痛くはないが。
昨日も昼過ぎからは岬系でのアタリが多くなったイメージがあるので、岬回りをチェックする。
居た。

午後の1発目。 これまた長時間上がってこないナイスファイトの45cm、1350g。
体高が凄いある。 ここの魚の全体的な特徴である。 比べるとホームの魚のほうが筋肉質で
スマートかもしれない。 似たような条件をさらに打つ。

これで6本目! これまた45cmだが、ちょっと痩せていて1150g。それでもかなり
のハイパワーフィッシュだ。 今日はここまでいいペース。 ちびも混ざらずオール40UP。
見えている時のえのちんは強い。
時間も15時を過ぎ、最後にいつもやるゴジラワンドへと戻ってきた。 最奥から入り手前
へ戻りながら釣りをするが、1回追ってきた程度で食わない。 ジグヘッドに飽きてきたので
ここで再び3ポンドのダウンショット。 レッグワーム白である。
赤土ワンドと名付けている場所があるが、その中に赤土岬という岬がある。 自分が勝手に
そう呼んでいるだけだが。
岬の先端の凄い浅いところにレッグワームのダウンショットを投げた時だ。
いきなり深いほうから黒い魚体がシュッとワームへ走ってきて、すぐに反転するのが見えた!
よし!バイトシーン丸見えフィッシュ!!
これまた凄い長い時間のファイト!!

7本目!! 44cm 1300g! ふう~、かなり満足!!
しかし、ドラマはこの後に待っていた。
レッグワームを岸ギリギリに落した時だ。 着水と同時に食って凄い勢いで沖へと持っていく
から、また鯉が食ったのだ、と思ってしまった。 めんどくさいな~、なんて思いながらエレキ
で魚のほうへ寄っていきながらドラグを出しながら巻きよせを繰り返す。
いきなりジャンプしたと思ったらなんと超デカいスモール!!
これはヤバい!!
ヤングな42~3cmと比べるとたいして引かないのだが、とにかく重たい。 ぱっと見た
感じでは朝一釣った48よりもはるかにデカいし、昨日の50cmにも負けていないはずだ。
足もふるえず、実に落ち着いて対処できていたと思う。
結構弱らせて、軽い巻き寄せでも浮いてくるまで弱らせた。
水面でネットを差し出す!
ヤツは最後の一暴れをかます!!
その瞬間、フックとシンカーが宙を舞った。
無念、痛恨の皮切れでのフックオフだ・・・!!!!
一瞬、何が起きたのか分かっていない、そのビッグスモールが、1秒くらい止まったように
見えた。 そして、そのあとゆったりと下へと潜っていったのだ。
ラージ・スモール共通しての明らかに自己レコード確定な推定53~4cm、約1900g
クラスを獲り逃がしてしまったのだ。 これに心が折れ、少し離れたところにいたピーさんの
もとへと船を走らせた。事の顛末を話しこれにて終了。16時30分にスロープへと帰還した。
ピーさんも午後は3本追加して計6本。 ただしサイズが伸びず、オール40UPなものの、
マックスは43cm。 自分は7本がオール40UP、上から5本でのウエイトで6500g。
こんなスコア、ラージでも釣ったことはない。 今日はチビも混ぜていないから、やっている
ことが合っていると思うし、何よりも昨日のヒントをもとに完璧にパターンを掴めていたことだ。
これこそが、えのちんスタイルが目指す、一日通してのトータルでのゲームメイク。DAY-Ⅱ
は完璧にイメージ通りに近いゲームだ。 自分の釣りの調子も、ここ1カ月くらいで少しづつ
長いスランプを脱出しようとしている。
もちろん本文中には出てきていないが、巻物やテキサス・ヘビキャロ等、実はいろんなことも
一定の時間、試しているが、あのダムの今もっともハマるストロングな釣り方はやはりライト系
のリグになるのだろう。

今回使ったワーム達。 レッグワームの白以外は、現行ではすでに生産されていない。
結局、二日間で自分は合計14本、ピーさんも11本。 二人で25本(豆4本含む)という
当初、まったく予想もしなかったナイスゲームな2DAYSをクオリフィケーションすることが
できた。 これも2DAYSにお付き合いいただいたピーさんに感謝である。
課題は残った。 やはり浅い食いに対して、いかにバラさないようにしていくか。 それと
最後に取り逃したあの推定レコードフィッシュだ。 あの時フックが外れて一瞬ピタっと動き
が止まったスモール・・・「また来いよ!」 って自分に向かって言っているような気がした。

もちろん、また来るさ!! (写真・DAY-Ⅰの50cm) そう心の中でつぶやいて
ダムを後にした。
こうして無事、神秘のダム合宿2DAYSは終了した。 そしてなによりも大切なこと・・・
大きなトラブルもなく、無事に帰ってきたこと、である。 それではまた次の釣行記で!!