予定通り、ホームリバーへと出撃。5:20に一番乗りで出船。 出ようとするとトレーラーの方が一名来た。
今日は、最初から最後までのこの方と二人だけであった。少なくとも自分が帰った時までは。 なにしろ朝から、
いや、深夜から爆風である。 予報では5m程度であるが、ホームはだいたいこの予報の1.5倍~倍は吹く。
そして原因不明に満水。おそらく、下流の堰を閉めっぱなしにしているのではないだろうか。 とはいえこれは
好都合。この水深がないとデカいスモールはスポットへと入ってこないはずだからだ。 もちろん今日の狙いは
40UP以上のスモール。 昨年の今頃はボコスカに釣れまくっていたのだが、今年はさっぱり…。 自分以外
の凄腕の方ですら、IRM川ではほとんどデカいスモールを釣っていない。 気になる赤茶系の濁りは多少は
緩和されたようである。 これはチャンスか?
試しにAR川へとエンジンで入ってみるが、ARは早朝5:30にしてすでに波立ち初めていた。実績箇所で
ジグヘッドをわずか5投。 実釣10分もしないうちに、IRMへとUターンを決める。 まだ波がおとなしい
段階で引き返したほうが無難だろう。 戻ろうとしていると、もう一艇の方とスレ違った。
ここ最近の仲間の釣果。先週の週末、共にスモールを追いかける盟友ピンチーニョ氏がフロートで出陣した。
ところが、5本キャッチしてそのうち4本がラージ、という彼にしては異例の釣果。 そして超下流エリアだが
IKDさんとピーさんが月曜にラージメインでいい釣りをしており、IKDさんは45越のスモールも獲って
いる。 だが、自分の船では、本当に平穏な時でないと下流エリアはやれないので、今日は当然あきらめる。
そして昨日・一昨日はSGさんがクランクオンリーでラージ大連発。 最大で48cmのラージをキャッチした
という情報を昨日入手した。 下流かと思ったら意外にもIRM川だったとのこと。
これらを色々と組み合わせて考えていくと、今年のIRMはデカスモールの祭りが無い代わりに、ラージ祭り
となっているのではないだろうか? それならそれでアジャストをしてかなくてはならない。
とはいえ、昨年スモールのゴンザレスを2本キャッチしたストレッチ。 ここは丁寧にヘビーダウンショット
でチェックする。 ところがギルバイトしか得られない。 南風の暴風のため、船は何もしなくてもエレキ全開
くらいの速さで上流へと押されていく。
水門沖のテトラへと入る。上りは、どうしても背中から風に押されながらの釣りなので、間隔がかなり空いて
のキャストとなり、丁寧に探ることはできない。 もうひとつ上のテトラ帯まで行ったが、やはり水門沖が気に
なり今度は下流側へとエレキを踏みながらクランクで沈みテトラの中を巻きまくる。テムジンコブラ12ポンド
で、OSPブリッツのチャートブルーバック。 このカラー、実は結構好きだ。
ゴンッ

ようやく7:30にファーストフィッシュ! 32cmくらいのラージだ。 IKDさんやSGさんが得意と
するテトラクランク。 先日ピンチーニョさんまでテトラクランクでラージをしっかりと獲っている。今はコレ
がメインパターンなのだろうか。 とりあえず、なんとか坊主を逃れることはできた。
さてスモール狙い。 再びゴンザレスストレッチを白レッグのヘビーダウンショットでチェックする。


たて続けに2本釣れたが、15cmくらいのと24cmくらいのチビ…。IRM川はこのサイズしか居ない
のだろうか…。 畜生!俺は40UPのスモール狙いに来てるのに…!
さらにネチネチリグへと変更。 OSPドライブシュリンプ3インチのサイトスペシャル。


ちょっとだけサイズアップして26cmくらいのスモールと、24cmくらいのラージが釣れた。これで5本。
それにしてもスモール鉄板エリアで、スモールしか釣れないはずのリグを投入しているのにも関わらずラージが
食ってくるという現象。 これはこのエリア全体で、デカいスモールが釣れない事を暗に意味しているのである。
いよいよ風は爆風になってきて、IRM川ですら、水面に白ウサギが見えるようになってきた。 9時30分
を過ぎた頃だ。テムジンコブラにつけてあるブリッツを外してあのルアーをセットする。 スピナーベイトだ。
その昔誰かが、「風が吹いたらスピナーベイト」と言っていた。
最近ホームで主流のクランキングも楽しいが、やはりえのちん的にはここはスピナーベイトでしょう!!
ノリーズクリスタルS、1/2oz。 これでゴロタ&沈みテトラのストレッチをマシンガン爆撃。 風で船
がどんどん上流へ押されていくため、テキサスばりに岸に近寄って、超ショートストロークでのスピナーベイト。
5mくらいしかキャストしていないが、このショートピッチキャストを連続して撃っていく。個人的に船での
スピナーベイティングはロングキャストは不要。 クランクは場所や状況によってはロングキャストは必要だが
スピナーベイトでショアラインを撃っていく場合かなり接近戦でも問題ない。なにしろ、着水後の巻き始めから
2mくらいで勝負が決まる釣りだからだ。
そんな自分のパターンが当たった。
ゴンッ

37cmのラージ! まずまずのサイズアップだ。 自分のスピナーベイトの使い方は何も特別なことはして
いない。 チューンもしていない。 吊るしのまんまノーマルで、投げて巻くだけ。 レンジを気にしてすこし
落としてから巻いたり、とか、テトラをするっと越えた後、巻きを止めて軽くフォールさせたり、といった小技
は入れるが、そんな小技を使った時に限って釣れた試しがない(笑) 釣れる時はえてして着水直後からただ
巻いた巻き始めの直後にガツン!がほとんどである。 フォール中に食わせたこともあるが、見えているので
だいたいは驚いてそのままバラすことが多い。 が、今日の次のヤツはバラさなかった。
前回、25cmくらいのスモールが着いていた岩袋。ところどころ、網が切れて中の岩がゴロゴロとそのまま
ゴロタを形成しているところがある。そんなゴロタにキャストしたスピナーベイトが軽くひっかかったので、
ロッドをあおって外し、フォールした瞬間だった。
ゴツンッ!!
いきなり重くなり重量感がコブラに伝わる!
来た! これはいいヤツが食ったぜ!!
姿は見えないが、かなりのサイズのラージだということは分かった。 ファイト中、本日唯一の他の出撃者
の方がエンジンで通りがかったが、自分がファイトしているのを見て、スローダウンして見守ってくれていた。
ボートの下に潜り込むような強烈なファイトであったが、コブラに軍配は上がった。
ネットIN!!

やっぱりね、そーゆーことですよ。 風が吹いたらスピナーベイト。 なー、俺が言った通りだったろ?
と脳内でノリオ先生の声が聞こえたような気がした。

堂々の46cm、1300g!! 本命のスモールではないが、コレが獲れたなら満足できるだろう。
なお、本日唯一の出撃者の方が、写真を撮影してくださった。 そして話していると、なんと自分のボート
の前オーナー氏と知り合いの方であった。 なんという偶然。 そしてその方はIRMの上流へと上がって
いった。 それにしてもクリスタルSは最高だ。 今まで試したスピナーベイトは以下の通り。 OSPは
ハイピッチャー、イマカツのジンクス、メガバスのVフラットだったかSフラットだったか、エバーグリーン
のDゾーン、あとエバーグリーンのワイヤーじゃないスピナーベイト、DEPSのスピナーベイト、ゲーリー、
ケイテック、スミス、等々、様々なスピナーベイトを試してきた。 しかし、常に結果を出し続けているのは
やはりクリスタルS。 これを越えるスピナーベイトは、少なくとも自分の中では出てこないだろう。手持ち
のクリスタルSは、ほとんどがスカートがボロボロになり、交換品のスカートと交換して使っている。
10時頃、ディープホール手前のテトラのストレッチを同じクリスタルSで流していると、着水して巻き
始めた直後に横からバスが飛びついた。 これは魚が出てくるところとバイトするところがすべて丸見えで
あったため、非常にエキサイティングな一尾となった。

8本目、35cm。 そーゆーことですよ。
スピナベ3連発は気持ちがいいね。 本命のスモールは釣れないけど…。
そんな訳で、風や波が一瞬おだやかになる瞬間にエンジンでAR川へと行ってみようとするが、合流点
を越えてARに入ったところで、かなり危険などんぶらこになったので、またIRMの橋下まで戻ったり
した。 周辺でスピナーベイトを続けてタイミングをうかがう。
12時、雨が降り始めたが、いきなり結構強い雨。 これに心が折れ、撤収を決めた。ところが片付け
が半分以上終わったら雨は止んでしまった。 しかし、風もまだまだ強い感じなので、このタイミングで
今日は撤収することとした。 トータル8本。 ラージが5本でスモールは3本。 悪くはないだろう。
これで5月の全てのプログラムが消化された。 5月中に高滝に一度も行っていないことが大きいが、
5月中の40UPキャッチはなんと今日の46を含めて3本に終ってしまった。これは過去の5月の中で
も最低の本数である。 過去データでは少ない年でも8本くらいは釣っているのである。 昨年は16本
獲っている。 そういった意味ではまだまだスランプは続いているのだ。 次回は6月4日。 ふたたび
ここホームか、または秘密の川。 次も狙いは40UP以上のスモールだ。 では!