待ちにまったBSGペアカップ。ステージはいつもの房総ダム。
事前に色々とすったもんだ(毎度の事!?笑)を経て、ようやく当日を迎えた。あいにくの北風爆風と
最高気温予報6℃の極寒でのゲームが予想される。水温も開始時6℃台、最後でも7℃台にやっと乗る
か、といった感じ。2月3日の亀山のほうがよっぽど水温が高かった。これはタフな展開になるだろう。
前夜にトムがインフルになり、急遽代打でノブが参戦することに。ノブはトムが乗るはずだった師匠艇
の後ろに乗ることとなった。今日、噂の王子氏とKAZUさんとは初対面。非常に爽やかな好青年達である。




朝のスターティング風景。 事前の発表されているペアは以下の通りだ。
DATENSHI師匠 & ノブ
DATENSHI師匠 & ノブ
てっさん & KOUさん
KINGさん & えのちん
しんさん & KAZUさん
岩ちゃん & 王子さん

今回の相方、KINGさん。 序盤は自分はエレキを踏むことになりフロントへ。 KINGさんは
早々にビールを飲んで酔っ払い怪しいテンションへと化していった。まずはいっせいにリトマフラット
へと向かう。 しんさん艇だけ速攻ですっとばして上流方面へと消えていった。 師匠艇、てっさん艇
と次々に上流へと進んでいった。 ここに残ったのは岩ちゃん艇とKING艇。 両者とも今シーズン
リトルマックスでのここでの旨味を知っている者達だ。 このフラットは15mレベルのチャネルから
一気に11mくらいまで跳ね上がり、そこからシャローに向かって10、9、8mとゆっくりと掛けあ
がり、フラットを構成しているが、何しろ広大である。 自分の読みでは水深11mくらいがメインの
レンジになるだろう、と読んでいたが、読み通りバスはちょこちょこ写るものの食わない。 気になる
のはこのエリアでベイトがほとんど写らないことだ。 11月や12月とはまったく状況が異なった。
ここでなんと岩ちゃんが水深10mからリトルマックスで40cmをキャッチする。 先日の練習の
成果が出た形だ。 彼は11日にこのエリアで3本キャッチというナイスゲームをメイクしているのだ。
そのコンフィデンスがしっかりと今日も結果に現れたのである。 これを見てKINGさんも自分も
ヒートアップ。 周辺をリトマやダウンショットで探るもアタリすらない。 リミットメイクは厳しい。
今日は1~2本の争いになる・・・ 午前中のこのエリアでの手ごたえでそう予感した。
さっさと上流へ進もうということで、10時くらいから上流セクションへと入る。ここでKOUさん
から電撃メール。 なんとてっさんがカバーからクオリティフィッシュをぶち抜いたというのだ。川筋
を上がっていくとすぐにてっさん艇とすれ違う。そのまま二人でカバー撃ちをしながら上流へと進んで
いくが、何事もおきないまま追憶の鐘が鳴ってしまい、ラーメンタイム。
食後、KINGさんがフロント操船へ移り、自分はリアデッキへ。 行きがけも撃ったカバーだった
が、KINGさんが「ここだけちょっとやらせて」といいキャスト。後ろでのんびり座っていたら突然
「FISH!」
の声! KINGさんが掛けた!! すげえ!! 水温6℃のカバーからのナイスフィッシュ!!
取り込みの際、枝に引っかかったのをKINGさんが強引にひっこぬいたのでバスがすっとんで来た
のを自分がネットでキャッチ! アユの友釣りみたいであった。

計測すると43cmの920g。 この時点ではてっさんと岩ちゃんがそれぞれ1本持っている事
は分かっていたが、ウエイトは不明のままであった。 その後、おいしそうなカバーを撃ちまくり、
再びリトマフラットでのディープ狙いにかけるが、無念のタイムアウト。
それにしても、このカバーの魚を獲った時のKINGさんは本当にカッコよかった。いままで
見てきたこの男の釣った瞬間の中でも間違いなく一番カッコ良いシーンであった。仲間内とはいえ
大会というプレッシャー下、2月の水温6℃でのシャローカバーという難易度のゲームの中でこの
1本は本当にお見事!!そしてペア戦であることも含めて、自分の事のように嬉しい1尾であった。
5分前にウエイイン会場に到着すると、なんと水深3mくらいしかないシャローフラットエリアで
よっしゃー!!とか叫んでファイトしている男がいる。 その男の優勝が決まった瞬間であった。
結果は・・・
優勝 岩ちゃん & 王子 ペア 2本 1790g(岩ちゃん)
2位 師匠 & ノブペア 1本 1516g(師匠)
3位 しんさん & KAZUさん ペア 1本 1290g(しんさん)
4位 てっさん & KOUさん ペア 1本 1200g(てっさん)
5位 KINGさん & 自分 ペア 1本 920g(KINGさん)
残念ながらビリとなってしまった。 というか何が悔しいかというとNBNFの完全デコが3連続。
もともと難しい季節ではあるが、アタリすらない坊主が3連発なのが結構シビれる。スランプだろうか。
それとも亀山戦で2月の釣り運をすべて使い切ってしまったのだろうか。 それにしても合計で6本の
バスが上がっているのは凄い。 岩ちゃんのみ唯一2本で、ディープとシャロー。他はすべてシャロー
カバーである。 今回はボートオーナーであるフロントマンのみがキャッチ。リアアングラーは全員
坊主という展開となった。 もちろんこれもここに通いこみ、ホームとしている地の利もあるだろう。
全ボートで1本獲っているというのも凄いことだ。 事前に考えていたディープ戦略はすでに時期的
に遅かったことも分かった。 あのエリアのベイトは、すでに上流への溯上への準備段階に入り、
リトマフラットエリアからは姿を消しはじめていたのである。 まったく釣れないことはないだろう
が、もはや交通事故的な確率であり、再現性・継続性が非常に低いパターンになってしまっていたの
である。そうなるとやはり低水温でも食ってくるシャローカバーに居る体力ある個体を拾うのが中心
戦略になるのであった。それはKINGさんも自分も途中から分かっていて、カバー撃ちへとシフト
した訳なのである。
17時に片づけて終えて撤収。KINGさんとしんさんは帰り、残りのメンバーは師匠おススメの
中華料理屋に入り、夕食&釣り談義。 この談義が盛り上がり、気が付いたら20時過ぎだった(笑)
そして、今回もカバー撃ちのさらなるキモを師匠から色々教えていただいた。 アプローチはかなり
近づいているのだが、細かいセッティング関連、シンカーのウエイト等の違い等、かなりタメになる
キモを教えていただけのである。 これを聞いちゃうとすぐにでもまたやりたくなってしまう(笑)
そんなわけで、今年5デコ目を喫してしまった。 10回釣行して5勝5敗。 ここからは負け
越ししそうな予感がしているが、これもまた修行。 坊主の積み重ねは強くなるための糧である。
次週はまた火曜・木曜・土曜と3回釣行の予定。 いまの心境だと全てデコりそうだが、ベストを
尽くしてチャレンジしていきたい。 それではまた。