12月12日の第67戦の際、ノブ氏と勝負するためライブウェルを使ったが、排水ホースの付け根に
裂け目があり漏水。 あまり回さなくても大丈夫な冬~早春ならなんとかなるが、5月~10月くらいの
時期の大会では、定期的に循環させる必要があるために先日修理を施した。 今日はそのライブウェルの
チェックもかねてノブ氏を誘っての亀山釣行。 晩秋~真冬のディープ釣行第3段である。
今日の目的はデコらないこと。 ただそれだけ。 あまり特別なテーマではないが、とにかく魚探を
駆使して魚を探さなくてはならない。 11月の釣行時はメインのレンジは6~7mであった。前回の
12月12日は水温が11℃前後であり、メインレンジは8~9m。 さて、今日の水温とレンジは
どうだろうか? 最高気温は君津市は5℃という予報。 早朝はマイナス2℃だったが、セッティング
後は体が暑くなるので、それほど苦には感じない。 ノブ氏もライブウェルを新調。そして昨日届いた
新しいリールのシェイクダウンも兼ね、二人とも色々と試さなくてはならない調整釣行の意味がある。
最高気温5℃でも無風で直射日光が当たっていればなんとか過ごすことが出来る。 が、北風が吹くと
途端に厳しい状況になる。 セッティング中に魚探の電源を入れると、なんと水温9℃。まだ最低水温
ではないが、ついに一ケタへと突入した。 前回から2℃ダウンしているということは、バスのレンジ
もさらに下がることが予想される。

すでに水深10m以深という情報も入ってきている。 まさしく未体験ゾーンの深海魚ハンティング。
ノブ氏とのんびりセッティングをして7時頃出船した。ノブ氏は笹川方面へ行くというが自分は白鳥島
方面へと向かうことにした。 ノブ氏に購入してもらったエア抜き針を受け取り、ボート屋前で別れる。
エア抜き針も試したいが、さすがにこれはディープの魚を釣らないと試すことはできない。
柳島~トキタ沖、最下流ダムサイトとひたすらに魚探がけをする。 案の定、前回良かった8~9m
ラインには何も映らずにもぬけの殻と化していた。 ベイトやバスが映るレンジは10~12mレベル。
11m前後にバスらしい反応が映るので、ひたすらレッグワーム白のダウンショットとメタルワサビー。
2時間くらい粘ったが、バイト無し。とりあえず白鳥島方面へと向かい、のむらボート前まで移動した。
じいさんワンド入口の沖で魚探にいい反応。 しかしここは水深8~11mレンジにも立ち木のような
ものが多く、根がかり多発…。 さらに進もうかと思っていたら、急に風が強くなってきた。のむら横
の広いところは風が通り抜け、体を芯から冷やす。 風向きからして、本湖のほうがまだマシだという
推測になり、10時ちょっと前にダムサイトへ戻ることにした。 するとノブ氏から電話。
・・・!!
なんとノブ氏、かなりのクオリティフィッシュをソウルシャッドで獲ったというのだ!これは凄い!
水温9℃の亀山で、シャッドの釣りで獲るというのは只者ではない。 ボトムノックできるような浅い
シャローではなく、ディープから生える立ち木群の中を通してのヒットだという。 再現性の薄い釣り
かもしれないが、この釣りをセレクトして結果を出しているノブ氏の今日の釣りは賞賛に値する。博打
ではあるが、やはりデカい魚はシャローにいる。というかデカいサイズのバスくらい体力等が無いと、
真冬ではシャローで過ごすことができないのかもしれない。 だから冬は出ればデカい、のである。
もちろん、アベレージサイズはディープへと落ちるので、数を釣るチャンスはディープに分がある。
すぐにダムサイトで合流することにし、先にダムサイトに到着してあれこれやっていたところに満足
しきったノブ氏がやってきたのである。「俺、もう帰ってもいいっすよ」を連呼。 いやいや、確かに
素晴らしい1本だけど、まだまだ時間があるんだからもう少し楽しみましょうよ。 というか自分は
まだキャッチできていない。
前回よりもさらに水深を落として、11m~12mのレンジでひたすらメタル&ダウンショット。
ノブ氏とあれこれ話ながらやっていると、なんと11.5mでダウンショットにバイト! これは
小さくコツンときて、ぐーっと軽く沈みこむようなバイト! 合わせて巻きあげると、なんとすぐ
に軽くなってしまった・・・。 貴重なバイトだったのに・・・。
と落ち込んでいる暇などなく、すぐに同じゾーンへとキャストして11.5mまでレッグワーム
を落とし込む。 これを待っているのがダルいが、底さえとれればあとはしっかりとシェイクする
だけ。 シェイクしはじめてすぐであった。 またバイト!! やっぱこのレンジか!?
しかし引く感じではない。 まるでゴミを引っかけたかのようにただただ重く巻きあがってくる
のみ。しかし水面に表れたのはバス!! やったー!! これは嬉しいぞ!! ネットイン!!

サイズはどうでも良い。 坊主を防いだ貴重な1尾!! そして自己最深記録を見事更新した超
ディープからのバス!! これでライブウェル&エア抜き針を試すことができるぞ!? そのまま
ライブウェルに水を貯めて排水ホースの根元のチェック。 よし、漏れはない。 エア抜き針の
作業も問題なく完了し、バスはライブウェルの中で元気良く暴れまわれるようになった。
その後、満足しきってなかば消化試合モードに入っているノブ氏と再び白鳥島方面へと向かう。
風の影響の無いエリアを探し、のんびりダベりながらの釣り。 何も起きずに結局本湖へと戻る。
その後は結局二人とも15時までノーバイト。 桟橋にて計測と写真撮影を行った。 結局二人
とも各1本づつでの終了となった。

ノブ氏のこんなドヤ顔は初めてみた(笑) 体長は43cmであったが、ウエイトが見事な
1320g! 超ブリブリなスーパークオリティフィッシュである! さすがは亀山を愛する男。
そして自分・・・

31cmの400gくらい。 これを3本揃えてもノブ氏の1発には及ばない…。これが一発
大物が出た場合の強みである。 亀山は3本揃えて1200gくらいが標準的なウエイトだが、
そこから入れ替えていくにはデカいバスを獲るための方法に徹して入れ替えていかなくてはなら
ないのだ。 良く3本リミットの大会で、2尾とかで優勝している人がいるが、1発だけ1300
~1600gクラスのデカいのを混ぜて、もう1本は700gくらいのバスで合計2300で勝ち
みたいなパターンも良く大会結果でみかけることが多い。 ちなみに余談だが、いままで使って
いたニット帽は、先日木更津の男にさんざん「戦場カメラマン」と言われたため、新調しておいた。
JS屋で780円である。ぱっと見、インチキモンゴル人みたいだが、まあ真冬ということで(笑)
ただ、水温の変化からの推測や、魚探を駆使して、魚の今日のレンジを突き止めていく、という
意味ではこの亀山3連戦は非常に練習になったといえる。ディープの釣りはレンジを外すとまったく
もって無意味な釣りになってしまうからだ。
片付けてから、二人で遊心さんのところに、ノブ氏の特注レンタル用デッキをとりに行った。
さらにニューアイテムをゲットし、ノブ氏艇がバージョンアップである。 帰りの渋滞はひどく、
結局湾岸幕張で1時間程度寝てしまった。 途中の仮眠を含めて、4時間30分程度かかり、
21時30分過ぎに自宅へ到着。 さて、次回釣行は泣いても笑っても本当に年内最終ゲーム。
現段階でまったくもって釣れる気はしていないが、久しぶりに会う仲間との再会がなによりも
楽しみである。 釣れるか釣れないかは、フィールドと神のみが知っているのだ。 それでは。