3連休3連釣行最終日。が、今日はもっとも釣行してはいけない状況の日になってしまった。
荒天の直前は爆釣する。 が、しかし荒天の過ぎ去った直後は沈黙する。 これも自然の定理。
昨晩は23時頃、暴風吹き荒れる中、就寝した。一度AM4時に起きた時、窓の外を見るとすで
に晴れていたが、強い風だけが残っていた。 7時に本起床。 すぐにパソコンを開き、各地の
水位状況をチェックする。 やはり各河川は大増水していた。 昨日釣りをしていた位置は簡単
には立ち位置の首くらいまでの水深まで増水…。 こりゃー数日ダメだろう。 ホーム入間川も
3m強の増水。 おそらくスロープの駐車場ギリギリまで水がきたに違いない。 ただ5月3日
のほうが雨の影響は強かった。あの時よりマシだと思えばまだ良いのかも知れない。
こんな時にゲームメイクできるステージはどこだろうか? やはり、あそこしかないだろう。
今日は友人O氏との釣行を前から予定していた。 そう、すでに3連休3連戦は先週のうちには
確定していたのである。 午前9時にO氏宅近くの待ち合わせ場所でO氏をピックアップ。彼は
大学時代からの友人であり、同じ会社にも勤めている。 すぐに高松入口から首都高速に乗り、
一路水郷を目指した。 そう、水郷のY川だけは、台風以前と同じ水位を示していたのである。
腹が減ったということで酒々井PAの松屋でカレギュウ。 そんな感じでのんびり向かった為
釣りを開始したのはAM11時頃というなんとも社長出勤釣行。 だが、そんなゲームが可能に
なるのも日照時間の長い今の季節だけとなる。

着いてみると見事にY川は平水であった。 しかし、立っているのもやっとな爆風。 得意の
スモラバで手堅く獲ろうと足元を探るもバイトがない。 やはりやや濁っているようだ。 O氏
はシャッドでバイトを得たという。 彼は水郷に関してはかなり研究しており、単独で釣行でも
余裕で二桁釣ってくる男だ。 つい先日も大サーキットして二桁釣っているのである。 そして
自分以上にスーパーフィネスマスター。 カットテールの釣りに関してはワム吉さん直伝で指導
を受けた経験もあるのだ。 30分ほどやってノ―バイト。 二人とも坊主のリスクを恐れ早々
水路へと向かうことにした。
今日みたいな日に釣りやってるバカなんて俺達くらだろう、と話していたら、結構なアングラー
が出撃していた。 しかし、さすがの水郷とはいえ今日の濁りは厳しいだろう。 水路へと着くと
超暴風。 本当に立っているのがやっとだったが、実績ピンをスモラバで探る。 しかしここでは
O氏がギルバイトを得たのみであった。 ギルバイトすら無い…。 焦りが生じ始める。 そこで
さらに水路巡りをしてみることにした。 例え今日釣れなかったとしても今後の参考にするためだ。
とある水路でO氏にビッグバイト!! 始めてキャットをかけたという。 強烈なファイトの末に
ラインブレイク。 そのおそるべきパワーにO氏も驚いていた。 おそらくナナマルクラスである。
時刻は14時。 純輝へと向かう。 スタートが遅かったとはいえ、純輝前で獲れていないのは
少々厳しい展開だ。 二人ともこの時点でデコは覚悟していた。 その後迷走ツアー。 暴風の中
M川を攻める。 M川のオールスターウィニングエリアだけは水がきれいで釣れそうな感じがした
が今日はノ―バイト。 他にも多数アングラーが集まってきていた。 水門の外と内ではあきらか
に水が違った。 さて、どうしたものか。 時刻はすでに16時近くなっていた。 このまま近く
のインターから高速に乗って帰るか、それとも最終ポイントにチャレンジするか?
「最後に我らのM岸へと行きましょう」とO氏。 この彼の言葉がその後のドラマを生むとは
思いもよらなかった。 この時点ですでに半分心が折れかかっていたのである。 16時ちょい
すぎにM岸へと到着した。 17時をリミットに撃ってみてダメなら17時ちょうどにすっぱり
帰ろう。 エアリアルハイパフォーマンスにスモラバのシュリンプで護岸際をチェックしていく。
ココンッ
ようやくバイト!?
しかしおそらくギルだった。 少しづつ、風が弱まってきて、穏やかになってきた。
そうこうしていると木更津の男から電話。「また釣りしてるのか!?この釣りバカ野郎!」と
さんざん怒られる。 昨日の釣行中も「最近の若者は遠慮というモノを知らん!」とかえんえんと
罵られたが、今日は釣りに行っているというだけでさんざん怒られる(笑) キャッチが入ったか
一度切られ、また電話するといって数分後にかかってきた。
話しながらスモラバを撃っていると再び
ココンッ コンッ
とバイトが!?
今度はロッドを上に煽る!! 乗った!!
キター!! バスだ!!
電話をしながらそのまま抜きあげる!!

よっしゃ! 35cm!! 今日の激タフな中、超貴重な一本である!! 以前もそうだった
が、なぜか木更津の男から電話があると釣れる。 その逆もやってしまったことがあったが。
とりあえずラッキージンクス電話のおかげ(?)で釣れてしまった(笑)
その後O氏が得意のギルを釣る。

この男、ギルを釣らせたら右に出るモノはいない。 ギルマスタークラシックで優勝できるはず。
普通、二桁バスを釣った日でもギルを釣り上げる枚数は0~1枚だ。 彼は違う。 最低でも5枚 はギルを釣り上げるのだ。 そういった点でもフィネスマスターなのである。
風がおさまり、水面にボイルっ気が見られるようになってきた。 ギルが食ってきたことからも
魚種問わず、水中全体の活性が高まってきたように感じる。 ラストチャンスか。 普段よりやや
濁りはあるものの、まったく釣れない極悪の状況は脱しつつあった。16時40分、あと20分だ。
最後にシャッドを入れてみることにした。IS-WASP50。 根がかりの多いこの場所では
あまり深く潜るシャッドは使いにくい。 根がかっても外せるように岸と並行、なおかつ護岸から
2m以内を巻く。 この範囲ならば根がかり回収機が効くからだ。
16:50
グンッ
ボトムをとってはいないWASPが急に重くなった!!
バスだ!! しかも結構デカいかも!?
このヒットはすぐ近くで見ていたO氏も驚く!!
ドラグを出すいいパワーだったが足元まで寄せてハンドランディング!! 釣れると思っていな
かったのでネットは持ってきていなかった。 ハンドランディングは久しぶりかも!?笑

ジャスト40cm!!厳密には40.5cmあったが個人的に小数点単位まではあまりこだわって
いないため、40cmで良いだろう。 それにしても嬉しいドラマ魚だ!!

まさに一口サイズ! 完璧にガップリ食っている!!
その後少し延長して17:15までゲーム。 残念ながらO氏はバスキャッチには至らなかった。
あのO氏ですら釣れないのだから今日の水郷は超タフなのである。その中でこの2本のバスは本当に
良く食ってくれた。 こうして3日連続釣行は幕を閉じたのである。
帰りは渋滞も無く19時に帰宅。 1週間車に積みっぱなしだったタックル類をすべて片付けて
一度リセットをかける。 次は週末遠征、6月遠征シリーズはまだまだ続くのである。 ではまた。