実は連日の釣行。 当初今日は釣りに出る予定ではなかった。 夕方から所用あり、仕事は休み
にしてあった。 だが、あの男があの場所に降り立つという。 そう、昨晩、奥様とお子様達を
ブラジルへと送り出し、一人日本に残ったあの男…。 今日から3週間、独身貴族状態のあの男だ。

リバースモールハンター:ピンチーニョ氏 である。 実はピンチーニョ氏が今日このステージへと
降り立つことは、聖地3人コラボの段階から判明はしていた。 自分がアジャストできるかどうかは
直前まで分からず、結局火曜くらいに確定したのであった。 そう、冬の定番水路「R」である。
AM6:00、現地へと到着する。すでに先行の車両が6台。 今日も恐ろしいマンプレッシャー
が予想される。 正直、誰かと一緒でなければ、土日祝日にこの場所へは来てはいけない。 ただし
年内最後のゲームが予想されるため、是非ともピンチーニョさんとも釣行をしておきたかった。
霜の降りる中、合流し、準備をする。 タックルのセッティングをすでに脳内イメージで完璧に
準備してきてあるところがさすがピンチーニョ氏だ。 素晴らしい。 まだ薄暗い中、フィールド
へと降り立つ。 当然のことながらガイドが凍った。 時折、ロッドを水につけてとかしながらの
シャッドワーキング。 ピンチーニョ氏も今日はメインはシャッドで組み立てている。 そうこう
していると人気スポットには10名くらいのアングラーがみんなしてシャッドを投げている光景。
ここの定番の光景だ。 自分とピンチーニョさんはガラ空きのエリアで広く素早く探っていく。
コンッ
自分のビーフリーズ65SPロングビルに何かがかかった。

上がってきたのはコイツ…。 ラーへーのレースー。 特にたいしたファイトもなく、昨日の
ニゴイのほうがやりがいは感じられた。 ピンチーニョさんもスーキラやビーフリでチェックを
繰り返す。 人気スポット側から歩いてきたアングラーと情報交換。 シャッドで一尾キャッチ
したという。 やはりこのポイントは開幕したのだ。 水温は11℃~12℃。 霞ヶ浦や高滝
もすでに6℃程度まで落ちこんでいる中、これだけの水温を確保している。 これがこの「R」
が真冬に釣れる最大のシークレットだ。 だがしかし、こういったホットスポットは関東エリア
にはスモールポイントも含めて数多く開拓されており、真冬の定番スポットに高水温という条件は
すでにシークレットでもなんでもないのだ。
自分もビーフリやDUNK、ソウルシャッド等でローテーションしていく。 アングラー密集
地帯の手前まできて、ピンチーニョさんとガラ空きエリアへと引き返しながらやろうということ
になった。 戻ると、途中にヘラ師が入っており、ラインを分断されてしまっていた。 今日は
晴れるという予報だったが、予想に反してのローライトコンディション。 雲が多く、太陽が姿
を表す瞬間が非常に少なかった。 靴下を2重に履いてきたが、それでもつま先が冷える。鼻水
も止まらない。 ここで最も信頼できるビーフリーズのワカサギカラーを投入。 ここでの実績
もかなりあるカラーである。
ゴンッ
食った!
これは間違いなくバスのバイト!! 対岸にかなり近い場所でかかったので一気に手前まで引き
寄せる! 少し離れた場所にいたピンチーニョさんを呼ぶ! 一気にエキサイティングモードだ。
手前に来るとさらに暴れるバス! 結構いいサイズだぞ!? ネットを腰から取り、水面に浮いた
瞬間にすくうようにしてネットIN!!

キターーーーーッ!!! 自身、初となるラージの12月40UP!! 41cmあるナイス
バスであった。 ビーフリーズをガップリとくわえている!! いい食い方だ。 これならバレ
ることは無い。KOUさんに負けないレベルのデカ撮り技術!! これも自分とKOUさん、
そしてピンチーニョさんとの間で、今年ちょいとしたブームであった。 KOUさんの場合、
38cmを45cmくらいに見せる腕前だが…。
とりあえず1発出たので、この周辺で粘ることにした。
しかしその後が続かない。 時合いに入ると周辺でもパタパタ連発するのがこのステージの特徴
であるが、なかなかうまくいかないようだ。 時計を見ると11時。 ピンチーニョさんの車で一旦食事に出る。 昼飯を終えて戻ってくる
と、なんとかなりバサーが減っていた。 みんな昼飯か? とはいえ、人気スポットが一瞬ガラ
空きになったため、後半戦は人気スポットへと入ってみる。 そのままシャッドで巻きまくるが
うんともすんとも言わなかった。 ただシャッドを投げて巻いているだけでも楽しいので、あっと
言う間にタイムリミットの13時を迎えてしまった。
ピンチーニョさんと車に戻り、しばしルアー談義。 しかし自分は用事があるためいつまでも
いられない。 ピンチーニョさんがキャッチできていないままに帰還するのは非常に心もとない
が、後ろ髪をひかれつつも「R」をあとにした。 東京へ帰ると雲ひとつ無い快晴であった。
おそらく今日で最終戦となるだろう。 今年も本当に色々なことがあった。 今年の総括に
ついては後日、また改めて記事にしようと思っている。 来年は1月中旬から始動する予定だ。