今回は手堅く「R」を選ぶことなく、関東スモールの聖地を目指す。 まだ暗いうちに出発。
途中で朝食等の寄り道をして8時には現地に到着した。 最近の釣果は、まさしく激しい情報戦
である。 特にこの季節、どこへ行っても釣れるというわけではない。 インターネットが浸透
している現代では、情報の量と質が釣果を左右すると言っても過言ではない。
誰もが知っている超メジャーフィールドは何も隠したりする必要はないが、「R」や「聖地」
については、血のにじむ努力をもって開拓してきた貴重なステージである。また、自分とおなじ
ように、現地を大切にして、愛するバサーに対する配慮からも、ある程度の情報は伏せなくては
ならないことはご容赦いただきたい。 増えるバサーに比例するゴミ問題、駐車マナーの問題。
そういったことも懸念材料に挙げられる。 決してポイントを独り占めしたいというわけでは
なく、現地同行可能な人にはそのシークレットは余すところなく公開する。 というわけで今回
については、写真の背景にも加工してあることを、先にお伝えしておきたい。
と、前置きはこれくらいにして釣行内容である。 セットアップしているときの気温は0度。
寒すぎて手袋を装着したくらいだ。 今回のロッドはエアリアルハイパフォーマンスのシルバー
モデルを投入。リールはイグニス2004の新モデル、先日ポリアミドプラス4ポンドを巻いた
ものだ。 最初のルアーはここの定番、ENO’Sスモラバ+ゲーリーシュリンプ2インチ。
車を止めやすい場所からはじめ、徒歩で移動しながら釣りをしていく。 例年スモールが張り
ついている水中のピンスポットを丁寧に撃っていくが、バイトが無い。 雪で心配された濁りは
さほどひどくはなく、これなら釣れるだろうと言った程度である。 手も足も出ないレベルでは
ない。 水量は例年の定水位よりもちょっと少ない程度ではあった。これも問題はないだろう。
ない。 水量は例年の定水位よりもちょっと少ない程度ではあった。これも問題はないだろう。
水温を計ってみると、7度!? まじか・・・ これは厳しい。
色々と探り、一箇所気になるポイントがあったのでその場所へと戻ってみる。 今日は自分
以外にはバサーはいなかった。 午後になってからは何名か見かけたが…。 川の流れも例年
通りの強さである。 なのでこの季節の定番である1/16ozを使用。 さすがに1/32oz
ではボトムをとらないくらいは流れがあるからである。
スモラバで水中を漂わせていると、
コンッ
バイトか!? ラインのテンションをはると微妙に流れに逆らってラインが動いているので
思いっきりフッキング!!!
乗った! スモールらしい強烈な走りを見せる! しかし2月のスモールはデカくても
あまり体力が無いので、結構あっさり取りこめる。 時刻は9:15。

よっしゃ、これで坊主は回避!! 2011年初スモールは40cmのジャスト1kg!!
理由は分からないが、魚体がやや黄色がかっている。 お腹の出方からしてメスだとは思うが。これは嬉しい!! ここは根ガカリも非常に多い場所なのでスモラバは温存させるためにリグ
をチェンジする。 過去に実績の高い、スリムセンコー(グリパン)のジグヘッドワッキー。
ジグヘッドは3/32ozというヘビーモデル。 個人的にロッドとのウエイトバランスがいい
という理由でこの重さを使っているだけで、別に1/16ozでも構わない。
ジグヘッドワッキーがかなり岸近くに流されてきたときだ。
クンッ
バイトか?
すぐさまラインテンションで確認するが、どうやら吐き出したようだ。そのままピックアップ
はせず、同じ位置をキープしてシェイキング・・・
カンッ
よし、二度食いだ! フッキング!!
超浅いところで食わせたのでフッキング直後から水面をドバドバッとバスが割る。 おいおい、
さっきのよりデケーじゃねえか…!? 深いほうへと泳いでいくのを、ロッドのバットパワーで
引き戻す!! 真夏の体力だったらここでノックアウトされていたであろうが、いまの季節だから
こそ、引き寄せることができた。 これが3月になると体力が上がってさらに難しくなる。
ネットIN。

キター、46cm、1400gのスモール!! 長さではスモールの自己記録タイであった。
コイツは茶褐色の実にスモールらしい魚体であった。 黒々とした感じではなく、まさに茶色。
9:25、わずか15分で2本キャッチ!! しばらくは余韻に浸り、釣りができなかった。
このまま絶好調モードか? と思われたがさすがにそうは甘くなかった。 同じくジグヘッド
ワッキーでワンバイトだけ得たが、これも吐き出して終わりであった。 11:00までバイト
が無いまま過ぎ、少しポイントを変えてみることにした。 車に戻り水分補給。 ずいぶん暑く
なってきた。 気温は12℃ある。 水温もこの時点で10℃に回復していた。 やはり朝一
は表層はかなり冷たくなっていたが、川全体の水自体はさほど冷たくはなっていないようだ。
ここから過去に実績のあるポイントを回ってみる。 しかしどこを回っても音沙汰なし。意外
にも今日はあの場所だけなのか? 過去の傾向から言って、あの場所で釣れるということは他の
どこでも釣れてもよさそうなものなのだが…。
コンビニに寄って一休みし、再び午前中に連発したポイントへと入った。 少し遠い場所に
アングラーの姿が2名いた。 手を変え品を変え午前の実績場所を撃ちまくるが反応がない。
スモラバで探っていたとき、これはデカいだろう!?というバイト&ファーストファイトまでは
あったのだが、あっさりと水中で外れてしまった。 キロはあったに違いない。 フックアップ
したときの重みでだいたい分かる。 これはもったいないことをしてしまった。 ここは本当に
根がかりが多く、気をつけていてもロストしてしまう場所だ。 実は午前中にはスモラバ3つ、
ジグヘッドが2つが逝っている。
フィールドにゴミを出さないようにしたいが、こればかりはなかなか難しいのである。 オフ
セットフックでフックの先端をワームに埋め込んでもロストするのである。 おそらくゴロタ石
に完全にガッチリハマっているとしか思えない。 午前中ロストしまくっていたので、だいたい
この辺りは危険! という場所を避けて投げるようにしたら、午後はあまりロストしなかった。
そんなさなか、シャッドシェイプ3インチの3/32ozのジグヘッドリグでスイミングさせて
いると、あきらかにボトムではない中層で、
ゴンッ
と持って行くバイト!
よっしゃ!あわせるといいファイト! サイズはそこまでではないが、実に楽しいファイトを
してくれた。 13:05、なんなくキャッチ!!

3本目は37cm。 この季節で言えばアベレージ以下である。 夏場ならアベレージだろう。
シャッドシェイプのカラーはスモールに良く効くスモーク&シルバーラメ。 最近このカラーは
レアになってきている(自分が行っている釣具屋の間だけかも)ので見つけたら即買いである。
本来ならば小魚を追い回す秋に効果的なカラーだと思っているが、春でも釣れてしまった。

写真は今日活躍してくれたリグ達である。
その後、もう一本を求めて14時すぎまで粘るが、タイムリミットは14時と決めていたので
撤収を余儀なくされた。 昨年よりも1週間早い、聖地巡礼であったが、5バイト3FISHは
納得いく結果だろう。 聖地のスモールフィッシングは無事開幕した。 次回は24・25日の
いずれかである。 おそらくここも聖地巡礼になるだろう。ラージも面白いが、プリのスモール
はこれからが旬である。 第6戦もしっかりと攻めていきたい。