TKK最終戦である。 気温は18度だが、水温は23度くらいの様子。 これなら自分のもっとも

得意な釣りがまだできるはずだ。 今回もOMT氏と参戦。 スタート後、OMT氏はUFOワンドへ

行くという。 自分は下流側の護岸と決めていた。 シャロー護岸ではあるが、もっとも魚影が濃いと

思っている護岸へ入る。 当然ENO’Sスモラバ+シュリンプ2インチのグリパン。 プラからコレ

と決めていた。 そしてイメージ通りの展開。 2投目で食ってきた!  おっ? いきなりドラグを

引き出すいいサイズ!!  


 速攻で38cmくらい。およそ800gクラスをキープする。  大和田ワンド入り口護岸をやって

いるとニゴイ。 その後、対岸側へ入る。 なんと13cmの超チビをキャッチ。 一応キープ(笑)。

TKK大会は最小サイズ規定がないからだ。 50gでも一尾は一尾。 そして春先~真夏のような

釣りが展開できた! フォールでのバイト!  水深5mの垂直岩盤の壁際で食った!  久しぶりの

空中戦だ! あがってきた瞬間、よっしゃ! 結構でかいか? 







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 41cm 900g!! ナイスキーパーだ。  加茂橋方面を見ると、道路跡は船団。 しかし

雰囲気的にはあまり釣れていない様子。   時刻は10時くらいの時、ライブウェルから水漏れが

しはじめた。 原因は中で暴れるバスが、放水パイプの向きを変えてしまったからである。 これを

直そうと、フタを20cmくらいだけあけて、片手でパイプをまさぐっていたその時だ。 




  バゴンッ   と音がして、フタとの20cmの隙間からなんとバスが横ッ飛びでボートの外へ

とすっ飛んでいったのだ。 まるで方向も、ライブウェルとボートのあいだの幅すらも分かっている

かのように…。  パシャッ    高滝の水の中へと消えていってしまった。 




 これには呆然自失…。 ロケット砲発射である。 噂には聞いていたが、こんなに凄いとは…。 

待てよ? 逃げたのはどっちだ?  あわてて少しだけフタをあけて中を覗き込む。 あぶねえー

でかいほうは残っていた。  しかし、41cm と 13cm の2尾。 勝負にならない。

この一連の事件をOMT氏に報告。 OMT氏はまだ1本だという。  ちなみに逃げたのは朝一

でキャッチしたヤツだ。 3時間くらいライブウェルに入っていてチャンスをうかがっていたと

いうことだろうか。



 
 頭を切り替えるため、大きくエリアチェンジ。 太陽が出てきたので、少し縦ストもやってみる

ことにした。 ふと立ち寄ったセブンポールでポール際にスモラバを落とす。 着水後すぐにライン

の沈みが止まる。 反射的にフッキング! 乗った!  水面を引きずるかのように即座にネット

イン!!  逃げたやつと同じくらいだ!! よっしゃ、ひとまず取り返した!! ここで11時。  

しかし 900g、550g、50g。 約1500g。 厳しい… 逃げたやつが混ざっていれば

2kgは超えられたのに…。  ひとまず13cmのオチビちゃんは入れ替えなくてはならない。


 ひたすらにスモラバでの実績ある釣りを続ける。 すると階段でHIT!! 25cmくらいだ。

これは250gだった。 入替。 そしてプラで42cmをキャッチしたエリアへと入る。 12時。

あと一時間しかない。 ここで15cmくらいのチビをキャッチするが即放流。 しばらく攻めて

いると食った!7本目! これが250gよりも少しだけ重い270g!! 最後の入替えを行う。


 残り時間15分を桟橋前でダウンショットで粘ることにした。 するとOMT氏がUFOから引き

返してきた。 なんとキロクラスを4本くらいライブウェルに入れている!! UFOでプチラッシュ

があったらしい。 合計で6本は釣った様子。 2尾は確実に42~44のキロクラス。 微妙な判定

の38~39くらいのが2尾あったのでこれを計って小さい方をリリース。 自分もよくやる方法だ。



 帰着を済ませて検量。 OMT氏はなんと2.5kgオーバー。  自分は1.7kgくらい。 

表彰式では意外にも上位のウエイトは低かった。 一位の定番の方だけはぶっちぎりであったが、2位

と3位で3kgフラットくらい。 なんとOMT氏はシングル順位をGET!してしまったのだ。

さすがはOMT氏、 やはりディープを分かっている人はこういう結果につながるのか? 2位の人の

パターンもOMT氏に近いエリア、パターンであった。 ちなみに道路跡勢はお立ち台にはいなかった。

結局、自分の順位は155名参加中、上位30%くらい。  まあ悪くはない。 OMT氏はでっかい

タックルボックスをGET。 自分はコレ。




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 あまりカッコ良くないが、バウオのライフジャケット。 本当はライフベルトが欲しかったのだが、

今回は出品されていなかった。 キャップとかでも良かったが、値札を見て即バイト!! 定価で一万

円を超えているぞ?? もちろんカッコいいライフベルトが出ていると、だいたいTOP10以内の人

に持っていかれてしまう。 今回カッコ良くないライジャケだったので残っていたのだった。 



 さて、今回で4戦終了し、年間フル参戦を果たすことができた。  それだけでも自分的には進歩の

一年だったであろう。  年間成績表がテント下にあったので見てみると、なんと3戦目までの順位

よりもさらに4位くらい順位をあげ、総参加者約300名のうち、なんと上位5%以内に入る、という

高成績をおさめることができた。 ひとまず、ノーフィッシュの回が無かったことが大きい。 一戦目

のみ2尾のウェイインで、他3戦はすべてリミットメイク。 2~4戦はキャッチしたバスはすべて

ENO’Sスモラバ。 このENO’Sスモラバが高滝の大会のハイプレッシャー下においても激釣で

あることを、ある意味で証明したのだ。 



 そしてなぜこのスモラバの釣りで3戦連続でリミットメイクできたのか?  なぜ、このスモラバ

の釣りが強いのか? そこには明かすことのできない秘密がいくつかある。 ひとつ言えることは、

実は高滝でそんなことをやっている人はほとんどいないということだ。 関東リザーバーのスモラバ

のイメージとは、大方がカバー絡みのパワーフィネスという印象が強い。 しかしそれとはまったく

反対の方向性の使い方をしているのだ。 動かし方、シェイクの仕方、キャストして着水させる位置

すべてにおいてコツがあるのだ。 おそらく、おんなじENO’Sスモラバを他の人が使っても、

その釣果には5倍以上の差がつく。 それだけのシークレットがあるのだ。 スモラバの護岸打ち、

徹底的にこれを極めた結果が、今日、ひとつの形となった。



 さて、OMT氏は今年は3戦目からの参戦。 しかし、今回の成績でだいぶ自信がついたようで、

来年また二人でフル参戦することを約束した。 自分の最高位、最高ウエイトを参戦2戦目で上回る

スコアを叩いてくるのだからすごい。 自分の来年の目標はお立ち台1回、年間10kg、年間成績

TOP10以内くらいにハードルを上げてみようと思う。 もちろんいきなり1戦目でこけたら下方

修正するけどね(笑)