結婚を前提とした真面目な付き合いであることを伝え、海外旅行の許しを乞う。

これを目的に臨んだ筆者の実家訪問。

しかし、夫氏からこのような話はなく、最後の最後に両親から詰問されるという始末。

両親から話を振られなければ、何も話さずに帰ったのだろう。



「一緒に暮らしたい」
「結婚したい」

そんな言葉には何の意味もない。
夫氏には、結婚の意思も覚悟もなかった。
飽きたら適当なところで手を引くつもりなのだろう。

夫氏の真意を知った気がした。



きっとこのまま続けても、結婚には繋がらない。
身の振り方を考えなくては。

そんなことを思いつつ実家へと戻った。



筆者母「最後まで何も言わないから問い詰めちゃった。ごめんなさいね!」

筆者「あのくらい言ってくれて逆によかったんじゃない?全く響いてなかったけど。正直なところ、どう思った?」

筆者母「うーん、もうちょっとしっかりしてるかと思ってた。線も細いし笑。まぁ、あられとはバランス取れてるのかしらね。」

筆者「それ!そう言われるのが嫌なの!二人の間では彼の方が立ち位置上なのに、ぱっと見の印象でわたしの方が仕切ってると思われる。強そうな女にはこういう優男がぴったりね、みたいに思われるのすっごく嫌。」



こんなところも嫌。
あんなところも変だと思ってた。

筆者は、これまで口にしてこなかった不平不満を並べた。

一つ気になることがあると、全てが気になり始める。
小さな違和感が大きな不調和に感じられる。

筆者の悪い癖だ。



そして、筆者はグレーが苦手。
すぐに白黒つけたくなる。

筆者「やっぱり縁がなかったのよ。これ以上時間かけても無駄。旅行なんて行ってる場合じゃないわ。」

筆者母「まぁ、旅行キャンセルするなら早い方がいいけど…うまくいってたんじゃないの?急にどうしたの?」

筆者「口ばっかりで結婚する気なんてさらさらないんだよ。見てわかったでしょ?休会中の結婚相談所を再開しよう!早くしないと!」



夫氏からは、両親、兄のフィードバックを求める連絡などが来ていた。
自分の胸に手を当てて考えてみればいい。

さすがの夫氏も、筆者の塩対応に気づいた様子。

夫氏「何か悪いことしたかな?」



夫氏は筆者の心境の変化など知る由もない。
まずは、話さなくては。

実家訪問を通して、筆者の感じたこと。
これからのこと。



旅行まで2週間。
数日で結論を出さなくてはならない。

筆者は焦っていた。