わたくし、これまでさまざまな方と婚活にまつわる話をしてきました。
その中で、最も印象に残っている言葉があります。

「他の全員が無価値だと言っても、たった1人、高値を付ける人がいればいい。その1人が現れれば、高値で契約が成立する。それが婚活の面白いところ。」

友人の夫、投資ファンドで手腕を振るう超ビジネスマンの言葉です。
意外な方からの意外な言葉に驚くと同時に、なんだかとても救われたことを覚えています。



配偶者としての“価値”は、他人との相対評価で決まるわけではない。
誰か、たった1人、自分を価値ある人間だと評価してくれる人がいればいいんだ。
その1人が現れるまで頑張ろう。

そう、思えたのです。



少し前に、ある仲人さんのブログを契機にして、婚活における“女性の学歴・収入の価値”が話題になったと思います。
遅ればせながらわたくしも、持論を展開してみます。

以前にも似たようなこと書いたと思いますが、お許しを…



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婚活において、女性の学歴・収入に価値があるか?
筆者は否と答える。



そもそも、“スペック”とはなんたるか。
Specificationすなわち仕様である。

さまざまな性能や材料、成分などを示した一覧。
家電、自動車をはじめ、工業製品は全てこの仕様に基づき設計される。
スペックは製品が満たすべき条件なのである。

あらゆる条件を満たした上で、デザインや機能性があって、初めて製品となる。
そして、その製品に適正な価値が与えられる。

一つ一つの項目、それ自体が価値をもたないのは当然のこと。




コンビニスイーツを買うとする。
どのように購入品を選ぶだろうか。

見た目?
話題性?
栄養成分?



筆者は、目についたものを手に取り、原材料を確認する。
原材料に、植物油脂や油脂加工品があれば、購入しない。

植物油脂が生クリームのような顔をするなんてまるでロンダリングね。
オリーブオイル食べるんで植物油脂は間に合ってます。

賞味期限や栄養成分も見てしまう。

栄養成分の中でもカロリー重視の方、糖質重視の方もいるだろう。
原産国やメーカーを重視する方もいるかもしれない。



では、男性はどうか。



たっぷり入って美味しそうなものがいいな。
意外と賞味期限にはきびしいよ。

見た目とボリュームと賞味期限くらいしか見ない。
そういった方が多いのではないだろうか。

栄養成分を気にする方はそもそもスイーツではなくザバスミルクだろうし、原材料やその他の情報に着目する方は少ないのかもしれない。



婚活も似たようなものなのではないかと、筆者は考える。

女性は、男性のさまざまな仕様に重み付けをして、総合的な評価をする。

男性は、容姿と体型と年齢が揃っていれば、その他の仕様は評価に影響を与えない。



もちろんスイーツの選び方が人それぞれなのと同じく、配偶者に求める要素の重み付けも人それぞれ。

その重み付けによっては、他の全員が無価値と評する人に高値がつく可能性がある。

それが婚活なのではないかと。



売り場や店舗を分けてくれればわかりやすいのだが。



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バレンタインのチョコを夫と一緒にいただきました。
筆者が選んだものはバジル風味のガナッシュが入っていました。

筆者「バジルの香がすごーい。あなたのはどんなフレーバーだった?」

夫氏「うーん、チョコ」



見ないだけでなく、食べてもわからない。
男性ってそんなものなのかもしれません。