また1か月以上あいてしまった。
いろいろに追われて、自分の時間を確保できずにいる…
そんなわけで、今回の主題は時間。
筆者が、夫との出会いから結婚に要した時間は1年未満である。
出会いからプロポーズまで半年弱、プロポーズから挙式・入籍まで半年弱。
これは短いのだろうか、長いのだろうか。
もちろん、時間の感覚は人によってさまさざま。
しかし、結婚した先に妊娠・出産を見据えた場合、女性にはタイムリミットがある。
また、女性は男性に比べ、加齢による価値の低下速度が速い。
それゆえ、時間に対する意識は、女性の方がより強いと思っていた。
筆者が取り憑かれたように婚活していたのも、時間の経過に対する漠然とした不安があったからだ。
しかし、実際には少し違うような気がした。
筆者が第三者に結婚を報告した際、「交際期間が短い」「スピード婚」と驚くのは、たいてい女性である。
先般、職場の女性にこう言われた。
同僚「すごいですねー。1年前は、出会いがないってあんなに嘆いてたのに!あっという間に結婚!よかったですね」
そうか、やはり1年以内での結婚は早いと感じるのか。
発言者の気持ちも理解できた。
なにしろ、筆者自身が、このペースに疑問を抱いたことがあったからだ。
こんなにあっさり決めてしまっていいんだろうか。
もっと時間をかけて見極めるべきだったのではないか。
「焦って手を打った」と友人に揶揄されるのではないか。
結婚に向けて走り出した直後、そんな不安に駆られたことを覚えている。
一方、驚きを表明する男性はいなかった。
それほど筆者に関心がないからかもしれない、そう思っていた。
親しい先輩男性に、お酒の席で婚約を報告したときのこと。
筆者「やっぱり、早すぎましたかね?スピード婚て言われるし、ちょっと心配で。」
先輩A「え?そんな早かったの?実際どれくらい?」
筆者「夏から付き合い始めて冬休みにプロポーズされてるんで、半年経ってないです…」
先輩A「なんだー。それだけ付き合ってれば十分でしょ。」
先輩Aは35歳の頃に、もうお一方の先輩Bは40を過ぎてご結婚された方である。
ご家族にもお目にかかったが、お二方とも素敵な家庭を築かれている。
ご当人はどうだったのか聞いてみよう。
筆者「そうですか?AさんとBさんはどのくらいで結婚決めたんですか?」
先輩A「おれ?3か月くらいかな。」
先輩B「僕は1か月で決めたよ笑。」
筆者「えー!!早いですね!!」
先輩A「逆にその歳で、それ以上引き延ばしてどうするの?結婚するなら早い方がいいし、結婚しないならそれ以上付き合っても無駄でしょ?ダメならさっさと次探した方がいいじゃん。」
先輩B「大丈夫、結婚する相手なんて1か月もあれば見極められるよ。全然心配することなんかないよ。」
極めて合理的。
たしかに、人間の相性などすぐわかる。
その他の条件だって、情報さえそろえば判断に時間はかからない。
では、なぜ、筆者やまわりの女性たちは、交際期間が短いと思ったのだろう。
何が足りないと思ったのだろう。
女性は少なからず結婚に夢を抱いている。
そして、そこまでの過程にも。
素敵な男性に出会って、
どきどきしながら少しずつ仲良くなって、
二人でたくさんデートして、
年中行事を楽しんで、
1年目の記念日にプロポーズ
そんなところだろうか。
そうか。
足りないのは時間ではなく“夢”だったのか。
男性の方が、結婚をより現実的に考えているのかもしれない。
時間の観念の差は、そんな新しい気付きを与えてくれた。
ともあれ、1年で全てをこなすのは、体力的にも気力的にも結構大変である。