多くのコメントをお寄せいただき、ありがとうございました。
これほど長い間更新していなかったのに、以前と変わらぬ温かいお言葉の数々。
嬉しい限りです。
誤解のないようにお伝えしておきますが、結婚相談所の退会は、成婚退会ではございません。悪しからず。。。
ブログは、細々と続けて参る所存です。
リハビリとして、しばらくは徒然なるままに雑感をつづりたいと思います。
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かねてより疑問に思っていることがある。
情報番組の食レポ等でしばしば耳にする表現。
「飲みやすい」
「食べやすい」
「飲みやすーい。これならビールが嫌いな人でも飲めますね。」
「食べやすーい。これならパクチーが苦手な人でも食べられますね。」
これは、果たして褒め言葉なのだろうか。
ビールの苦味は、国際的な指標で数値化される、ビールの味を示す重要な要素である。
パクチーは、香菜、コリアンダーと呼び名を変え、世界各地で使われてきた香草である。
ビールの苦味を好まない人が、飲める苦くないビール。
パクチーの香りを苦手とする人が、食べられる無香のパクチー料理。
それぞれの食品のアイデンティティともいうべき要素を失ったモノ。
もはや、なぜそれをビールと呼ぶのか、パクチーと呼ぶのかわからないモノ。
しかし、人々はそれらを「飲みやすい」「食べやすい」という言葉で称賛する。
より多くの人間に受け入れられることこそが、正しい。
マスマーケットの定めか。
結婚相談所において、筆者は似たような感覚に襲われた。
貴女はパクチーだ。
しかし、パクチーが好きな人など稀有だ。
だから、貴女はレタスを装わなくてはならない。
より多くの男性が好む、レタスを。
では、どうだろう。
レタスだと思ってかじった葉が、パクチーの香りを放ったら。
そして、その人がパクチー嫌いだったら。
たとえ、見た目をレタスに似せられたところで、話せばすぐに化けの皮ははがれる。
香るパクチー。
自らの手で、無香のパクチー料理にまで昇華することはできない。
レタス好みの男性に吐き捨てられるだけ。
なぜ、レタスを装わなければならないのか。
レタスを好む人を騙そうとするよりも、パクチーを好む人を探す方が確実ではないか。
葛藤を抱きながらも、筆者は、レタスに化ける努力をし続けていた。
より多くの男性に受け入れられるために。
マスマーケットの定めに従い。