50人目は、記念すべき結婚相談所第1弾!!・・・・・・とはならず。

 

お見合いゼロ記録を更新するのではないかという恐怖から、アプリを掘り起こした。

11月に登録し、1名面接しただけのOmiai。

 

 

 

 

相手:32歳 研究機関研究員 東京工業大学大学院卒
方法:婚活サイト Omiai
場所:神田のクラフトビール店

 

 

 

2月に入って連絡を取り始めたR氏。

大学も住まいも不明だが、メッセージに好感が持てる。

 

次の週末で日程調整していたが、三連休の最終日に急きょお会いすることになった。

 

 

 

早めに着いたR氏は、コーヒーショップにいるという。

 

筆者「どの辺に座ってますかー?」

R氏「iPad持ってる人です。」

 

いやいや、店内くまなく歩き回るのが嫌だから場所聞いてるんですよ。

内心ツッコミを入れつつ、ぐるりと店内を回り、発見した。

 

 

 

iPad片手に会釈するR氏の容貌は、ザ・理系男子!

いや、よく見ると違う。

 

メタルフレームのコルビュジェ眼鏡(小さいまんまるの眼鏡)をかけている。

ノースフェイスのアウターにニューバランスのスニーカー。

リバイバル中ときくBAPEのTシャツ。

 

これは・・・こだわり理系男子!!

 

 

 

完全に筆者の好きな類のお方。

 

 

 

表情は硬いが、語り口は穏やか。

ビール屋さんへの道中、東工大博士修了、つくばの研究所勤務であることを話してくれた。

 

こちらも筆者の好きな類のご経歴である。

 

 

 

クラフトビールで乾杯すると、R氏の表情が少し和らいだ。

話題は、分子構造の話からワインの話、旅や建築の話と多様。

 

片道10kmの道のりをロードバイクで通勤し、昼休みには上司とテニス。

趣味はマラソンというスーパーストイックなライフスタイルにも驚いた。

研究者たる者、何事も究める姿勢がすごい。

 

 

 

会話の中で、R氏と筆者の郷里が近いことが発覚した。

最寄駅は同じ。車で15分ほどの距離。

 

出身高校を問われた。

R氏は地元の公立トップ校。

しかし、R氏は筆者の高校を聞き、こう言った。

 

R氏「あのエリアからそんな高校行く人います?大学は引かないけど、高校に引きますねー。」

 

あらま。

高校で引かれちゃった。

というか、わざわざ引かないって言ってる時点で大学も若干気にしてますよね?

 

 

 

この話題を除き大きな問題はなく、楽しく時は過ぎた。

 

 

 

店員「フードがラストオーダーになりますが。」

 

 

 

18:00から入っているのに、そんなわけなかろう。

ふと時計を見ると、22:30。

 

通りでしんどいわけだ。

 

終盤、R氏のiPadに保存された旅の思い出やらお気に入りの写真を見せられていたのだが、あくびを噛みころすのに必死だった。

お酒も回っている上に、ハイスツールで4時間半。

疲労困憊であった。

 

 

 

R氏「明日朝早いですか?次はワインですよねー。この辺のお店・・・」

 

すでにR氏はビールをパイントで6杯くらい飲んでいたはずだが、まだいけるらしい。

すでに限界の筆者はギブアップする。

 

筆者「つくばまで帰るの大変になっちゃいますよ!明日からお仕事ですしね。今日はこの辺にして、また行きましょう!」

 

 

 

駅で解散。

 

筆者「じゃ、わたしこっちなんで。」

R氏「僕はこっちの線なんですけど、途中まで一緒にいけないかな?いや、難しいか…」

 

 

 

名残惜しんでる!?

 

これは、もしかして・・・二次面接あるかも。

期待に胸を膨らませつつ、筆者は帰路についた。

 

 

 

 

しかし、残念。

落選。

 

お礼メッセージ1往復ののち、R氏からの連絡は途絶えた。

 

人として、女性として、承認されなかった。

それに尽きるのだが、一つ考えたことがある。

 

 

 

この日の筆者は、“楽しかった”“いい人だった”という印象を持っていた。

元々予定していた次の週末にも会えるかしら、などと考えながら眠りについた。

 

翌朝。

なんだか胃もたれ。消化不良。

 

もちろん身体的にもそうだが、心理的にも。

R氏の情報を過剰摂取しすぎた。

しばらくはいいかな、と思ってしまう。

 

 

 

おそらく、R氏も同じような気分になったのではないだろうか。

悪くはなかったけど、なんかおなか一杯。

とりあえず、次の人いこう。

 

といった具合。

 

 

 

これまでを振り返ると、二次面接に進めたものにはある共通点があった。

それは、一次面接の経過時間である。

 

いずれも、20:00開始で2-3時間。

もちろん必ずではないが、面接時間が短い方が二次面接につなげやすいと感じていた。

 

 

 

相手が誰であろうが、4、5時間も話せばネタ切れ必至。

一度は盛り上がった会話が、収束したところで終了することになる。

疲労も伴う。

 

一方、2時間程度であれば、場が温まり、会話が盛り上がったところで終了を迎える。

“もっと話したかったのに”、という思いを残して。

 

“もっと話したかった”という後悔は、“もっと話したい”という未来への欲求に変わる。

これが、二次面接への足がかりではないかと。

 

 

 

お酒も時間もほどほどが一番。

 

R氏に関しては、無理して押すことも考えたが、満腹のおなかを押されたら大変。

また、ネタ切れした頃にでも連絡するとしよう。