おすしやさんにいらっしゃい! 読了
~生きものが食べものになるまで~ おかだだいすけ/文 遠藤宏/写真 岩崎書店/刊 20210228第1刷1600円

 副題の通り。
 お寿司屋さんを舞台に、「キンメダイ」「アナゴ」「イカ」が鮨に調理されて出てくるまでを写真絵本として描かれている。文を書いている「おかだだいすけ」自身が寿司職人であり、幼稚園や小学校、高校でワークショップ等の活動をしているらしい。
 拙者自身魚をさばいた事が無いのだし、昭和五十年代ですら魚の切り身が泳いでいるような認識なのだから、令和の時代に至っては学校の先生ですら生きた魚に触ったりさばいたりを子どもに指導できるかどうかとても怪しい。そこでプロの出番なのだろう。明治だか江戸時代でも魚をさばけないお嬢さんを嘆いている話があるくらいらしいから、今更と云う気もする。
 だからこそ本書の様な絵本が必要になるのだろう。
 この手の絵本は昔から存在していたが、本書はクオリティが高い。学校図書室に一冊はあって良いだろう。幼稚園くらいから低学年の子どもを持つ親御さんには是非与えてやって欲しいものだ。