「東北電力柳津西山地熱発電所PR館」を見てきました。


 山中に現れる異様、こんな所に秘密基地もとへ地熱発電所があったとは!
 拙者の中で地熱発電所と云えば、さいとうたかおの「サバイバル」が最初ではなかろうか。
 日本列島は温泉大国、地熱発電所は造り方放題のような気がするが、PR館での展示によると温泉水の帯水をさらに深くぶち抜いて数百度の高温水層まで掘らなければならないらしい。しかも使ったお湯は地下に戻していると紹介されている。地球のマントルが冷えない限り使い放題なんじゃね?


 湯井は油田と同じ三枚刃ドリル“ピット”を使用しての掘削となる。“ピットを”見ると、かつて太平洋戦争中に東南アジアの油田地帯を占領しても油田の増産が出来なかった大日本帝国を思いだす。何故なら“ピット”を作る技術が無かったんだな。その日本もだいぶ進んだ技術を持つようになったんだと思うと感慨深いものがある。もしかしてこの展示してあるピットも輸入品か?


 そして油田を堀当てたからといって期待通りの質と量が出てくるとは限らない。温泉もそう。すなわち地熱発電もそうなのだ。柳津西山地熱発電所の発電量に修正テープが張られている。聞くところによると水温だか水量が下がったらしく、今は発電量が当初の半分近くになっているそう。
 いつから減ったのか聞かなかったが、東日本大震災以降だとしたら、運が無かったねとしか言いようが無い。