イブニング連載中から色々な所で評判は目にしており、アニメ化されてＮＨＫの地上波放送に気が付くのが遅くラストの数話をみたら出来がよくて驚きました。絵とか動きではなく、ストーリーと演出での出来の良さです。だから一話から見ることの出来なかった悔しさもまた得てしまいました。
そんなこんなで時が過ぎ、やっと原作を通して読むことができました。
宇宙開発史の群像劇とでも言いましょうか、一応主人公はいますが、話数毎にキャラクターの視点をかえ地球と宇宙の社会を描くその世界観のトータルバランスがすばらしい。
著者も最初っから計算してストーリーを展開したのではなく、連載をするうちに作り上げていった短編連作形式の気配がします。
現在著者はアフタヌーンでバイキングの史話を描いています。こちらも重厚で面白いので目が離せません。