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小野敏洋/著 メディアワークス/刊 20060315初版550円 DENGEKI COMICS
 あーっ、やっと発掘(発見とも言う)。玄関脇の山から出てきた。出版日と同時に購入していたはずなんですが、読むのは今日がはじめて。

 魔法が使えてネコも人語を話す世界(ねこめーわく?)、旅を続ける放浪ネコ・サダノブの活躍を描きます。これだけでも充分面白いのですが、少年サンデーGXに連載していた「ネコの王」を読むと楽しさ倍増、いや二乗といえるでしょう。
 
 小野敏洋といえば年少まんが(コミックボンボン)から成人マンガ(別ペンネーム)まで幅広くこなしています。私が小野敏洋に注目したはじめは同人誌でした(笑)。無論男性向け。実力のある人が埋もれているなぁ、と思っていたらプロでした。物語(構成)のツボはとても巧いのに、何故かブレイクしてくれません。マンガ版星界の紋章にいたっては一部と二部で作画が交代してしまって愕きました。どちらも同人誌を含め出版物を追いかけているので良いっちゃ良いのですが、小野敏洋にもがんばってもらいたかった。

 旅につきものの出会いと別れ、泣くわけではありませんが楽しさと切なさを感じさせてくれます。