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森薫/著 エンターブレイン/刊 20060606初版680円
 世はメイド・ブームだそうで、アキハバラ駅前にミニスカート(ばかりでは無いが)のメイドルックの女の子達と、それを写真に撮っている電車男ルック(注1)の野郎共や、メイド・ルックの女の子を囲んで記念撮影をしている修学旅行で上京して来た制服姿の女子高生やら、まーあアキハバラは今ホットスポットになっていますねぇ。それを実況中継できる私はいったい何?上野やアキバ駅にいると大抵外国人に電車料金や道を聞かれるんですよね。
 メイドとは何ぞや?
 日本ならば死語となった女中さんとか、死語になりかけている家政婦さんとか当てはまりそうですが、やはりメイドとは違う存在です。日本には馴染みの無いメイドを一番上手く表現している作品となると「エマ」以外に無いでしょう。
 森薫は同人作家時代から一貫してメイドさんを描き続けています。それをエンターブレインが発掘してプロに育て上げるわけですが、もともと画力や構成力がプロ級だったとはしても、当時ジャンルとしてメイドなんて萌えも何も無く、ひたすらマイナーなジャンルでしかなかったにもかかわらず、コミックビームにデンと備え付けて連載していたら時代が後からついて来たと言う、摩訶不思議なマンガです。
 コミックビーム編集部の作家性については過去出の感想文を読んでもらうとして、エマこれにて大団円。シンデレラ・ストーリーとも取れます。最近で言えば「おしん」とか映画「隠し剣鬼の爪(でしたっけ?)」とかサクセス・ストーリーやシンデレラ・ストーリーは数々あれど、日本と英国の身分制度ではその強固さにおいて雲泥の差があることを念頭において、のビクトリアン大河ラブ・ロマンスの堂々完結だからして、もし興味をもったなら1巻からいっきに全巻読破することをオススメします。
 読め!
 読め!
 メイドさん萌え。
 今週から来週にかけてのUHFブラックラグーンもメイド。

 注1)昨年の話ですが、同僚のお子さん(中学生)が始めて友達同士だけでアキバへ遊びに行

ったそうです。帰って来て「お父さん、秋葉原駅前には電車男そっくりの格好をした人達が本当

にいっぱい歩いていたよ。」と言ったそうです。この話以前披露しましたっけ?
 俺もその中の一人ぢゃぁ!二十年前から同じ。うる星やつらの中にも多数出没しているし。