イメージ 1

松苗あけみ/著 秋田書店/刊 20041225初版860円 MIU COMICS DX
 知人が本(エロ本だけど)を探しているとの事で、職場近所の古本市場へ行ってきました。目当てのものは見つかりませんでしたが、何気にA5版の棚を見ていると松苗あけみの著者名が目に飛び込んできました。
 恋愛内科に続編が出ていたなんて知りませんでした。初出は「恋愛よみきりMAX」、こんな雑誌も知らない。
 恋愛内科25時で主人公の榊先生を執拗に追いかけていた元患者の“ともちゃん”が恋愛内科クリニックを開店、第一話では心は女体は男の“三実”(みのる)の恋愛相談にのり、以後三実くんはレギュラーに。榊先生も当然レギュラー出演。
 サイドストーリーのはずなのに、こっちの展開の方が至極まともに思えるのはナゼ?
 お金持ちかつ無駄な積極性で事件に首を突っ込む主人公ともちゃんと相棒のオカマ三実くんといつもともちゃんに対して一歩引いている榊先生がなんとも定番のような気がします。もっと知名度のある雑誌に連載していればブレイクする可能性は高いのではなでしょうか。いや、もしかして私が知らないだけで、今もってどこかで連載しているのかも。最近時間が無くて少女マンガ雑誌や女性マンガ雑誌に目を通す暇が無くて、情報も疎くなりました。
 近頃は本屋へ行っても先ず保存場所を作れるかどうか脳内シュミレートしてから購入するようになりました。いよいよもって手放さなくては床が抜けるかも・・・。
 閑話休題。疎い女性マンガの中でも目を通していると、案外オカマ・キャラが目に付くような気がするのですが、いかがでしょうか?キャラクターとして動かしやすいのか、記号にしやすいのか、男女だけでは生臭く成りがちな演出を第三の性を出すことで回避しようとしているのか、文化的女性性を人間の雌が持たなくなりつつあるなかでの回帰的顕在としてのキャラクターなのか、理屈をつけようと思えばいくらでも語れますが、それについてはまた後日。
 決して成就することのない、常に失恋し続ける宿命のキャラクターを背をわされているような気もします。

 以下秋田書店のチラシより引用。
 恋愛魔導師・ともちゃんがなんと恋愛相談専門のクリニックを開設。新しいパートナーにはキョーレツ・キャラの三実くんを迎えて、榊先生とのラブゲームはさらにヒートアップ!!