購入して早数年、埋もれていたわけではありません、読み終えるのにだいぶかかりました。
面白く読ず、文章が理解できずにつっかえながらページを進めました。まるで文献調査だけをしてレポートを書きあげた中学生のようにただ引用しただけで自分の語りをしていないというか、学生を使って文節ごとに英文を直訳させ纏め上げた文章といいましょうか、著者が内容を理解した上で説明しているとは到底思えない作文でした。その無味無臭性は役所の報告書につうじるものがあります。だからどうしたって言いたくなる文章です。報告書だから当たり前なんですが。
ひどいこと書いているようですが、どこかで見かけたら読んでみて下さい。反面教師の書になります。
著者は数少ないアフリカ関係の研究者らしく、昨年もアフリカ関係書を刊行しています。
ただコンゴ、ビアフラ、アンゴラの内戦、特に傭兵に関する日本語資料は私の知るに他に無く、この点においては資料的価値があるのではないでしょうか。
人は面白いものがあれば人に伝えたくなるし、その逆もありえるんですね。
生・範義の描くカバー絵はかっこいい。