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農林水産研究開発レポートVol.3
 主要市町村立図書館へ無料配布している広報映像。なんだか昔のNHK教育TVの番組を思い出してしまいました。
 私海無し地域に育ちましたので、漁業については全く知りようがありませんが、農については少なりと知識と体験を持ちます。バイオだ機械化だといいましても所詮農業は鍬振るってナンボです。鎌もって草刈です。日の出前から作業しなければ仕事になりません。日中の太陽に晒されて仕事した日には疲れて次の日に仕事ができなくなります。土があっての植物です。生き物は工業製品と違います。機嫌が良いときもあれば悪いときもあります。
 そんなことは当たり前なんです。
 毎年豊作になるわけないじゃないですか。
 今の日本の社会システムでいる以上、農業は儲かりません。サラリーマンをやっていた方が効率は良いのです。もし日本の農業を振興しようと思うならば、小手先の技術ではなくて日本の社会・経済システムの転換こそが必要なのですが、この状況では無理ですね。
 今現在生きている人々が現状のシステムの変更を望まなくては、ダラダラと大量生産大量消費エネルギー駄々漏れシステムが拡大していくことでしょう。
 イネで牛を育てるのはなんとなく共感が持てそうな気がしました。田んぼを田んぼのままで使っていくために飼料用稲作をするのは大賛成です。でもネックは値のはる飼料をあえて使ってまで高い牛肉や豚肉が売れるのかどうかですね。ニートや高齢者の増える社会では、例えBDSになろうとも値の安い肉しか口に出来ない人々が大多数で、無農薬ナンタラとかスローフードだけで生活できる人は極一部の経済的余裕のある人々しかいないでしょう。
 職と農の未来を拓く研究開発事例の映像を見て、どうしてこんな悲惨な考えに行き着いたのでしょう?パトレイバーの後藤隊長ではありませんが「みんなで幸せになろうよ」。

企画 農林水産省農林水産技術会議
13.大豆の安定・多収を目指して(6'21")
14.進化する施設栽培(4'36")
15.イネで牛を育てる(3'46")
16.魚と貝のバイオテクノロジー(5'07")
このビデオは農林水産省農林水産技術会議のホームページでもご覧いただけます。
URL http://www.s.affrc.go.jp/
制作 社団法人 農林放送事業団