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 うる星やつらや紅い眼鏡の中で語られていた「立喰師」なる存在、荒唐無稽な大嘘を大上段に構え、あたかも真実を語るがごとく大嘘をつきまくる、正に「かたり」(語り=騙り)の原点がここに!
 押井守の作品群を見た上でこの映画を見るならば別にかまわないのですが、もし攻殻機動隊とかパトレイバー劇場版とかだけを見、押井守の名で劇場に足を運ぶのは少々お勧めできかねます。
 スーパーライヴメーション仕様の実験映像を見に行くつもりとか、ハリウッド的商業主義映画に飽き足らない所謂マニアックだと自覚しているのなら、引き止めませんけど・・・。私は、このブログの紹介を以前にも書いた「がちょーん」は元々東北地区ラムさん親衛隊最高幹部会が出発であり、明らかに押井守版うる星やつらに感化され人生を踏み外したと言っても過言ではありませんから、この映画は大いに楽しませてもらいました。
 出演者も顔は直接知りませんでしたが、名ならばいつも目にしている人々ばかりで、どこからが現実でどこまでが虚構なのかその境目のあやふやさの演出こそが押井守の意図するところではなかろうかと思うしだいであります。
 さらに穿って考えれば、本当は三十分とか一時間の小作品のはずが、ここまで色々な手を加えると一本のちゃんとした映画にしないと制作費の回収が出来ないと製作会社が延ばさせて104分になったような気がしないでもありません。それとも脚本の筆が滑ったか。

以下yahooより引用
解説: 『イノセンス』などで世界中から注目され、常に新しい映像表現を開拓し続ける押井守監督の新感覚アニメーション。これまでの作品で繰り返し扱ってきた「立ち喰いのプロ」をモチーフに、伝説の立喰師たちの真剣勝負を実写と3DCGアニメを融合させて描く。押井監督渾身の一作に、スタジオジブリを率いる鈴木敏夫、映画音楽の巨星・川井憲次ら日本のトップクリエイターが結集。新技法「スーパーライヴメーション」を駆使した映像が異彩を放つ。

ストーリー: 戦後間もない昭和20年、闇市にたたずむ一軒の立喰い蕎麦屋に謎の男が現れた。この男は「月見の銀二」と呼ばれる伝説の立喰師で、彼の容赦ない「ゴト」に店主は震撼する。時代は変わり、美貌の女立喰師「ケツネコロッケのお銀」や「哭きの犬丸」など多くの立喰師が、ただ一食のために己の全知と全能を賭け飲食店主に挑んでゆく。(FLiX)
製作年度 2006年
製作国・地域 日本
上映時間 104分
監督 押井守
製作総指揮 -
原作 押井守
脚本 押井守
音楽 川井憲次
出演もしくは声の出演 吉祥寺怪人 、兵藤まこ 、石川光久 、川井憲次 、河森正治