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東日本地方文化事業支援紹介映像伝統空間選集
ナレーター:田口守
企画・製作:財団法人東日本鉄道文化財団
 路上に広がる奥行100mもの舞台・・・。若衆が舞台装置を操り、背景の山がさまざまに変化する豪壮な野外歌舞伎。
 永禄三年(1560)に端を発したという、栃木県「烏山の山あげ」は、町の鎮守神である八雲神社の神様を神輿に移して、野外で歌舞伎舞踊を奉納する神事です。古来、山には神が天下ると考えられており、人々は舞台背景として「山」を作るようになりました。木頭の拍子木を合図に、若衆が舞台装置を手際良く組み立てて高さ10mもの「山」をあげることから「山あげ」の名がおこりました。一旦上映が終わればすぐに舞台を解体し、次の場所へ移動しては組み直す「山あげ」を3日間に十数ヵ所で披露し、人々の心はひとつになります。
(以上パッケージより引用)

 マイナー映像、だからこそ紹介する意味もあるというものです。JR東日本関連の財団法人東日本鉄道文化財団が製作し全国の公立図書館・博物館などに無償で配布しています。必ずしも図書館・博物館に行けば見ることが出来るわけではありませんが、DVDを扱っている図書館であればもしかしたら閲覧か貸出が可能だと思われます。
 不勉強なことに烏山にこんな祭りがあったとは知りませんでした。烏山と云えばミステリー・トレイン999の終着点だったはず。
 さて、神輿が神社の前から各町内へ巡回を開始する際、各町内の若衆が気勢を上げるシーンがあります。これぞ正に「醜男」達。「醜る」「四股を踏む」の「シコ」の原型がを見る事が出来ます。映像であっても何か魂揺さ振られる感動がありました。おそらく現場のリアルを肌で感じることが出来れば感動も弥増すことでしょう。祭りはやはり参加せねば。