題名通りのお留守番しているバンシー（西洋妖怪）が主人公のコメディタッチのライトノベルです。
上手に巧く面白い。舞台がお城とその周辺の村々に、出演者(?)数も１０人程度と小粒な感じがしますが、これを舞台にしたら面白いんじゃないかと思います。小粒なのは第１２回電撃小説大賞大賞受賞作なので、応募作品上の規制でのこととではないでしょうか。
キャラは立っているし文章の語り口調がと滑らかでストーリー展開上破綻がまるで無く、とても素人とは思えず、もし素人だとしたらよほど編集部の修正入りまくりではないかと著者紹介を見たら１９７５年生。どうりで巧いわけだ。ストレート大卒としても十年近い職歴がありますよ。どう考えてもなにかの文筆業を糧にしてきた人でしょう。下手をすれば編集部員より年上。もしかしてそれらの人々よりキャリア上!?て感じ。
ライトノベルの新人賞応募へのテキスト的出来だと思います。ライトノベルの入門書として最適かも。