自転車のチェーンが外れたので自転車修理コーナーに行き
「自転車のチェーンを見てもらいたいんですが」
と聞くと見るからにバイト君が腕時計を見ながら
「申し訳ないんですが、チェーンだと1時間以上かかりまして、9時には閉店になってしまいます。明日来ていただけないでしょうか。」
と言われる。
 あまりのやる気の無さに、このバイト君に自転車を預けると直るどころか壊されるような気がして、引き上げました。
 まあ、ダイエーも産業再生機構の支援を受け経営がガタガタになり、マークの変更も失敗して二進も三進も行かないようになってきたらしいとは思っていたけど、まさかここまで酷くなっているとは思いもよりませんでした。
 通常の対応を考えればチェーンがいったいどういった症状なのかを先ず聞いて、自分の手に余るようなら断るなり、時間がかかるようなら明日まで預かるなりの話をするのが商売なのではないかと思いますが、ダイエー大宮店は違いました。
 これはタマタマやる気の無いバイト君がいたのではなく、バイト君の採用・教育とフロアー長&自転車コーナー長のやる気の無さがそのままバイト君の態度に出ていた、と考えられます。おそらくダイエーが傾いた時点でやる気があったり機を見るに敏な人々が沈没船から逃げ出し、残された他に行き場の無い人々が細々と運営しているからでしょう。
 新生ダイエーをNHK特集で放送したとき社長が獅子奮迅の働きをみせてかっこ良く見え、これでダイエーも復活するかと思えましたが、産業再生機構と銀行の横槍でもうダメダメですね。
 地元産業の支援や興すのが私の仕事でもあるんですけど、ダイエーは残念ながら営業成績が伸びることは期待できません。地の利が良いので潰れる事は無いと思いますが、発展することもないでしょう。客が一人逃げただけでなく、こうしてダイエー不買運動員を一名増やしてしまったわけですから。
 自転車はチェーンが外れてスキマに強く噛んでしまったので、ボールペン一本を犠牲にして復活しました。チェーンが伸びて緩んでしまったようです。近々近所の自転車へ修理に行くつもりです。