一かけ二かけて 三かけて
四かけて五かけて はしをかけ
はしのらんかん こしをかけ
はるかむこうを ながむれば
十七八の こむすめが
かた手に花もち せんこうもち
お前はどこかと とうたれば
わたしはきゅうしゅう かごしまの
さいごうのむすめで ござります
明治十年 せんそうに
せっぶくなされた 父上の
おはかまいりを いたします

 仕事でたまたま見つけたんですが、人によっては必殺シリーズのオープニングで馴染み深いかもしれません。そう云えば童謡として遥か昔に聞いたことがある気もします。朗らかな曲に合わせてのこの詞、今更ながら歌詞を眺めて見ると壮絶なものがありますなぁ。恐らく西南戦争で生き残った人の誰かが恨みをのみつつ政府批判の意味も含めて子供たちに歌わせたのが始まりではないかと思います。ラスト・サムライの中で子供たちが歌うとか、エンディングで流すとかぐらいやって欲しかった。
 この曲はCD「こどものうた・冬のうた~冬の夜~」クラウンに入っています。解説(西原康)のお母さまがたへを読むと「これらの歌を聞くにあたって、ご両親に耳新しい歌は、お子さんに教えてもらい、お子さんにやや、なじみのうすい歌は、ご両親が歌ってあげ、質問に答える、という形で、親子そろって、楽しいひと時を過ごしていただければ、企画者としてこれに過ぎる喜びはありません。」と書いてありました。
 父さん、母さん、せっぷくってなあに?
 嫌ーっ!楽しい家族団らんだ!!