今年の最高傑作決定!
ミリオンダラーベイビーも良かったんですが、やはりドイツの総力を挙げて作ったんじゃないかと思われる重厚な役者人、計算されたカメラワークと照明、記録映画と錯覚せんばかりのフイルムの質感とストーリー。二時間を越える映画でありながら、長さを全く感じず逆にもう終わりなのかと思ってしまうほどでした。
ドイツ兵がちゃんとドイツ兵になっているのに感動。どうがんばってもハリウッド映画におけるドイツ兵はお仕着せに見えてしまいます。それはどの国の自国兵以外の全てに言える事なんですけど、多民族国家で大部屋役者に事欠かないアメリカにおいてすらそう見えてしまうんですから仕方が無いことなのでしょう。日本においておや最早大日本帝国軍人を演技できる役者は一人もいなくなってしまいました。体格があまりにも違いすぎ。今の北朝鮮の人々を使ったほうが戦前戦中の日本人を演出できるのではないでしょうか。閑話休題。
もともとNHK特集とかNHKで放送されるBBCの記録番組が好きで、戦争映画も大好きとなればジャンル的に私の心を打つカテゴリーになるわけですが、それらとともに映画を作る上での勉強になる作品でもあると思います。
史実に基づいていて納得は出来るんですがゲーリングがエンディングにしか出ないのがちょっと残念。
上映館数は少ないですが、この映画をTVモニターで見るなんてもったいないですよ。電車代を払ってでも大スクリーンで見てください。映画ファンであれば必見の、akamatyが今年一番のお奨め映画です。