暑中お見舞い申し上げます。

まだまだ暑い日が続きます。
皆さま、どうぞご自愛ください。

ところで、皆さんは家庭菜園などをなさった事はおありでしょうか。私のところでは、最近はやっていないのですが、10年ほど前でしょうか、5月になるとプランターを使って、夏野菜の定番のトマトやキュウリなどを栽培して食べた事があります。その時、キュウリを見て思った事が「スーパーで売っているキュウリのように真っ直ぐには育たんのやな」という事です。クルッと丸まっていたり太さもマチマチで、いわゆる規格外なものばかり。でも、食べてみると味は普通にキュウリなんです。最近では規格外の野菜もスーパーなどではなく、通販等で流通するようになったようですが、それでも規格外というのは除外される事が多いようです。
これが、まだ野菜の話なので許されているところもあるのかも知れませんが、野菜を人に置き換えたらどうでしょう。仮に私が除外される側だったら、とても許せることではありません。
さて、皆さんは最近SNS等で話題になっている、女性四人組のダンスボーカルユニットをご存知でしょうか。「新しい学校のリーダーズ」というユニットなのですが、彼女たちの自己紹介が「個性や自由ではみ出していく」と始まります。
キチンと整列してはみ出さないように、規格に合うようにと刷り込まれてきた私は、規格に合わない、はみ出したものを除外しようとしてしまいます。又、その規格は人それぞれ異なります。誰一人として100%合致する規格を持ち合わせている人などいません。だから、私には良くても、あなたには悪いとなるのです。
ところが阿弥陀仏は、私が持っている規格や、私が「はみ出していようと、いなくても」そんな事とは関係なく、また、私に何一つ足す事も、引く事も求めず「そのままのあなた」で良いと願われています。
「そのままのあなた」で良いと願われている事に気づけずにいる私は、どこまでも規格にこだわってしまうのかも知れません。その規格にこだわり、自らをもその規格に当てはめようとしてしまい、その結果、自ら窮屈な状態に陥ってるのではないでしょうか。しかし、阿弥陀仏の願いが今、念仏-南無阿弥陀仏-となって私に届けられています。意味のわからない規格など取り払ってしまえば、「規格に合う、合わない」とか「はみ出している、いない」などという事もなくなり、人生をもっと楽に生きていけるのではないでしょうか。
南無阿弥陀仏


ただし、規格から"はみ出して"も、規律からは"はみ出ない"ように、お気をつけください。