それは突然やってきました。
2月6日の夜、いつものようにベッドに入って眠っておりました。そうしますと日付が変わった7日の未明、右腕に痺れを感じました。そのときは何かしらの理由で血行不良が原因だと思い、さほど気にはしていませんでした。そして朝を迎えてベッドから起き上がると、右腕がうまく動かせず4~5歩ほど歩いたところで、床へすってんころりんとひっくり返りました。そこからの記憶は定かでは無いのですが、妻が119番して西橋本の協同病院へ緊急搬送され、脳卒中の一つである左被殻出血と診断されて即入院となりました。
入院生活は、協同病院が2月7日から3月3日まで続き、その間は基本的にベッドに貼りつけの状態でした。3月3日からは厚木市七沢にある七沢リハビリテーション病院へ転院し、4月16日に退院するまでの45日間、リハビリに専念した次第です。
リハビリは土・日・祝日など関係なく毎日行われ、お陰さまで45日間という短い日数で退院できましたこと、私に携わってくれた先生方、看護師の皆さん、リハビリの療法士の皆さん、あらためて感謝の気持ちを伝えさせていただきます。
ありがとうございました。
さて、私自身、仏道を歩んでいるものとして「老病死」を分かっているつもりで生きてきましたが、いつの間にかそのことを忘れて「人生は思い通りになる」と思って生きているところがあったのでしょう。皆さんも、そんなことはないですか。でも実際には、老いは日々進んでいきます。また、病や死などは、自分が思いもよらない時に突然起こります。
今回の病気になって、改めて自分がどれほど多くの方に支えられて生きていたかを、また右の手足に若干の痺れや言葉も上手く喋ることができない等の後遺症が残り、「手が動く、歩ける、話せる」そんな当たり前なことが、実は当たり前なことではなかったとも知らされました。
仏教では「生老病死」を「四苦」といいますが、これは単に不幸を意味するのではなく、生まれてくることや今回の病気のように「自分の思い通りにならない現実」を「苦」というのです。
今回の病気を通して、思い通りにならない現実としての「苦」、そして、その「苦」を含めて、すべてのことは移ろいゆく「無常」であると、その教えを身をもって知らされました。
限りある「いのち」を頂いて生かされている私、今日という一日を、大切に過ごしてまいりたいものです。
南無阿弥陀仏
