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自動車の運転に限らず、皆さんはご自身の技量や能力に対して、どの様にお考えでしょうか。
自信過剰になっていたり、必要以上に注意深くなっていたりと、色々な方がおられると思います。
今から40年以上前のことですが、当時私が小学生か中学生の頃でした。たしかテレビで見聞きしたのですが、『日本の建造物で一番丈夫なのは、原子力発電所なのですよ。地震にも耐えられる様に造られていますから…』という様なことを聴いた記憶があります。
ところが、3.11の東日本大地震です。一番丈夫と思われていた原子力発電所は、皆さんご存知の通りです。
どこかで私達は自信過剰に陥り、判断を誤り、その結果として、自らを迷い苦しむ世界に貶めているのです。
私達が「絶対」と思っていたものは、意図も簡単に崩れさってしまうのです。
阿弥陀仏の世界から見れば、私達が本当のことを見失い忘れていることが悲しみであり痛みなのです。そのことに「気づけよ」とおこされた願いが南無阿弥陀仏なのです。私達が誤るからこそ本願があるのです。そして、その本願から誤っていることを問いかけられる世界を頂くのが、本来の生き方であり、本願の生活者なのです。