その答えは

 ルーンをにっこり

 笑顔にさせた。

 ルーンは人と

 関わった体験に

 感動しているし、
 貴也の気遣いにも

 感謝してる。
「じゃあキスします。

 それで手順は

 どうしますか?」
「手順は…えっと、

 め、目をとじて。」
 素直にルーンは

 大きな目を閉じた。

 貴也は心臓が

 バクバクしながら

 顔を近づけて

 ちょっぴり唇を

 重ねた。
 ルーンは貴也の唇の

 柔らかさに驚いた。

 貴也とルーンは

 どっちも初めての

 キスをした。
 雲は極上の光の色で

 輝き、

 目を閉じていて

 見ないのが

 もったいないほど

 美しい。
 でも小鳥のキスで

 貴也は数秒で離れた。

 ルーンは目を

 閉じたまま。

 少ししてゆっくり

 目を開けた。
「これがしあわせなんですね。

 今日はたくさん

 楽しくて

 幸せになりました。
 こんなに長く誰かと

 一緒に過ごしたのは

 初めて。

 ありがとうタカタカ。」
 もう別れの言葉を

 言い出しそうな

 ルーンに貴也は

 別れたくなくて

 目に涙があふれてきた。

 苦しくて切ない

 二人の向こう、
 上空に自衛隊と

 米軍の戦闘機が飛んできた。
 戦隊を組んで

 飛んできた戦闘機に

 貴也はびっくりしたのと

 同時にどこかの

 米軍基地のレーダーが
 侵略船を察知したんだと

 思った。

 ルーンも脳への通信で

 少し前に侵略船団の

 接近がわかっていたが、
 貴也との時間を

 優先して黙っていた。

 山の上の空を見上げて

 ルーンは言う。

 

 

 

 

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