「タカタカと恋人になると

 どうなりますか?」
「ぼくが、

 ぼくが幸せになります!!

 それに君にたくさん

 優しくします!!」
 ルーンはまたも

 不思議そうに

 大きな目を開けて

 瞳を揺らして少し

 考えた。
「タカタカはもう一杯

 優しくしてくれました。

 わかりました。

 コイビトになります。」
「ぼくの彼女に

 なってくれるんですか?」
「はい。わたしと

 タカタカの関係は

 特別になるのね。

 わたし人との

 特別な関わりは

 初めてです。

 うれしい。」
 感無量とは

 この感情なんだと

 思った貴也は

 ルーンの両手を

 握って踊るように

 手を左右に動かした。
 ルーンも楽しくなって

 自分から貴也の手に

 合わせて動かした。
「うふふふ。」
「君はぼくの彼女だ。

 初めての恋人だ!」
 平日の昼間学校に

 行かないで

 はしゃいでいる

 少年少女の会話を

 盗み聞きしている
 乗り合わせた老人は

 自分の若いころを

 思い出して微笑んでいた。
 
 バスの窓から見える

 田舎の家や景色を

 ルーンは大きな目で

 見ている。
 そんなルーンに

 貴也は心の中で謝った。
 こんな田舎じゃなく

 地球で一番素敵な

 観光地を見せてあげたい。
 ルーンもデータじゃなく

 地球にたくさんある

 凄い大自然の景観を

 直に見たかったはずだ。

 
 

 

 

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