ルーンの生まれ育ちを

 想像して、

 傍に誰もいない

 孤独を感じて貴也の胸が

 とても痛くなった。
 貴也から見たルーンは

 おとなしくて

 優しい女の子。
 その小柄な姿を

 見ていてルーンが

 かわいそうで貴也は

 泣きそうな顔だ。
 …こんなに強いのに、

 すごくおとなしい。

 かわいい顔に

 一目ぼれしたけど、
 こうして一緒にいて

 ルーンの心は

 姿よりかわいい。

 ぼくはこの子の心が

 大好きだ。
 バスが大きく揺れて

 ルーンは貴也の肩に

 頭をちょっとつけて

 ぽんっと離した。

 そんな素振りも可愛い。
 そうして色々

 考えるよりも

 心の動きで貴也は

 自分の気持ちを

 口にして訴えていた。
「ルーン、

 昨日出会ったばかりだけど

 君が好きです!

 君のやさしい心が

 大好きです。
 どうかぼくと

 付き合ってください!

 友達じゃなく

 恋人として

 付き合ってください!」
 ルーンは小首をかしげる。
「トモダチとコイビトは

 何が違いますか?」
「恋人は友達よりも

 もっと特別な関係に

 なった相手です。」

 

 

 

 

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