待ってる間も

 恋しいお日様を浴びて

 目を閉じてる

 ルーンの横顔を

 見つめて貴也は

 いつまで
 地球にいてくれるか

 尋ねようか迷った。
 どうして迷うかというと

 それはルーンが

 決めてることじゃないから

 尋ねられてもルーンには
 答えは

 わからないだろうから。
 あのさ、ルーンは

 いつまでいれる?

 またぼくと会ってくれる?

 …心の中では言葉を

 繰り返していたが
 口には出せず、

 そのうちバスが来た。
 古代人のような

 乗り物が面白いルーンは

 バスの中を

 キラキラした目で

 見まわしてる。
 一番後ろの席に

 二人で並んで座って

 バスに揺れながら

 貴也は本当に

 聞きたいことは言えず

 別のことを口にした。
「ルーンの生まれた所は

 どんなところ?」
 生まれた所…

 そんなことを

 考えたことがなく、

 ルーンは戸惑った。
「生まれたところ…。」
「病院って意味じゃなく、

 地域のこと。

 ぼくはこの地域で

 生まれたんだけど

 ルーンはどんな地域?
 ご両親とか周囲の人とか、

 幼馴染とか。それに

 自然の雰囲気とか。」
 

 

 

 

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