「どこも痛くない?

 大丈夫?」
 貴也がルーンの姿を

 心配そうに見回して、
 一度も怪我なんか

 したことがないルーンは

 また不思議そうな顔だ。
「わたしのことを

 シンパイしたの?」
 うんと貴也は頷く。
「当たり前だよ、

 無事でよかった。」
 ルーンは最強兵器だから

 誰かが心配してくれるのは

 ルーンにはとても

 不思議なことだ。
 捉え方が違う

 認識の人型と初めて

 触れ合ってルーンは

 自分を弱いもののように

 気遣う貴也に
 心がくすっぐったく

 なったのも変な感覚だ。
 普通の人間の

 ような扱いはルーンは

 初めてなのだ。
 ちょっと言葉もなく、

 さっきの戦いも

 なかったように

 ルーンと貴也は

 両手を繋いで

 見つめあった。
 3分見つめあって

 ルーンが目をそらした。

 突然恥ずかしい

 という気持ちを感じた。
 そんな感覚も知らないのに。
 貴也のほうは

 短い出会いの時間を

 少しでも良い思い出に

 しようと気を取り直した。
 敵のセカンドがものすごく

 早く来たので

 次も明日には来る

 かもしれない。

 二人の時間は短い。
「よし、すぐラーメン食べよう。

 あの店がおいしいって

 評判いいんだよ。
 ラーメンって細長い麺を

 つるつる食べるんだ。

 えっと、

 細長い食べ物を

 どこかの惑星で

 食べたことある?」
 ルーンはにっこりして

 頷いた。
「ほかの星にも麺類あるんだ…

 驚いた。」
 デートの続きの

 スケジュールを

 思いめぐらせ貴也は

 次に行く場所の

 時間を気にした。
 ルーンに見せたい場所…

 ここの地域で

 一番きれいな

 景色のある場所に行く

 バスの時間は一時間に一本。
 時間的に50分くらいある。
 

 

 

 

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