まずは晃じゃなく

 雄一郎が答えた。

「長い話だよ。な?晃。」
「そう、俺の友達が

 マヨクラに入った

 話したよね?」
「ええ、中高生の

 アイドルでしょう?」
 と、かなり遡って

 晃は話し始め、

 その話はランチで

 海が見える

 和食店に行っても

 続いた。

 お店の窓から

 青い海が

 眺められて

 それだけでも晃は

 興奮したが雄一郎が

 頼んでくれた食事が

 ランチとは思えない

 ご馳走だった。
 晃を驚かせようと

 考えた雄一郎の

 思惑通り一番大きい

 船盛のお刺身が

 運ばれて晃は

 目を丸くして驚いた。
「すげええ、

 これ食べていいの??」
「そんなに喜ばれると

 もっと奮発したくなるな。

 伊勢海老の刺身も

 頼むか?」
「伊勢海老ってお刺身あるの??

 すげええええ!!」
 前よりも甘やかす

 雄一郎に呆れてる

 加奈子を横目に

 晃はご飯を大盛にして

 食べまくり、

 途中で喉を詰まらせた。

「あぐあぐああう。」


 ランチを食べ終えて、

 雄一郎が見晴らしの

 いい場所で車を

 止めてくれた。
「寒いけど

 海はきれいだあ。」
 晃が無邪気に喜び、

 雄一郎は加奈子を

 抱き寄せて

 素敵な景色を

 楽しんだ。
 海は凄く青くて

 きれいだった。

 でも寒かったから

 すぐ車の中に入って

 東京に戻った。

 ハッと気が付くと

 晃は5歳の頃に

 戻って、

 運転しているのは

 父剛健、
 隣にいるのは

 母さなえだった。
「晃、マックのドライブスルー

 寄りたいか?」

 

 

 

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