「ほらでた。

 ママはあたしより

 怒ってたのよ。

 それに孫が

 生まれるって

 大喜びだから
 簡単には帰して

 くれないわよ。」
「確かに顔が怖いな。」
 敦子がぷりぷり

 怒りながら

 向かってきて、

 雄一郎も緊張した。
 雄一郎が

 どれだけ女に

 だらしないか

 よく知ってる敦子は、

 敦子自身は

 雄一郎のもめ事を
 面白がっていたが、

 これが自分の娘が

 被害を受けた

 となると話は違う。
 不幸になる以外

 予想できず

 結婚を反対し、

 今回実家に

 戻ったのも

 きっと雄一郎が
 女遊びを再開

 したんだろうと

 思い込み、
 あたしの娘を

 馬鹿にするんじゃないわよ!

 と喚いていた。
 もちろん加奈子は

 本当の事は

 言わなかった…。
 これから事の顛末を

 説明しに家に入る

 予定だったから

 別段多少の

 手順違いは仕方ない。
 加奈子と雄一郎は

 抱き合って訴えた。
「ママ、雄一郎が

 土下座してくれたのよ。

 救いようのない

 ナルシスバカが

 土下座したのよ。
 許すわ私。」
「ダメよ!

 雄一郎の嫌味な母親に

 あたしの孫を

 渡すもんですか!」
 美人で節操がある

 雄一郎の母とは

 敵対関係にある

 自堕落魔女の敦子は

 加奈子の腕を
 引っ張った。
 

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ  
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
今日もご訪問ありがとうございます。

いいねをいつもありがとうございます。

昨日はお休みしてごめんなさい。

また来てくれてありがとうございます。