「先生!!」
 晃が駆け込むと

 肉食獣女子たちが

 先生の長い髪を

 引っ張り、

 白衣を引っ張り、
 平手で殴っている。

 本気の平手ではなく

 軽い平手だが

 十分威圧の

 効果があった。
 肩をすぼめ、

 手で避けて、

 小さくなっている

 保健医の姿が

 可哀想だ。
「何してるんだよおお!!」
 晃は女子たちの

 手を払い、

 先生を庇って

 前に立った。
「晃が来た!

 裁判しようよ!

 学校の保健医が

 中学生に手を

 出したんだから

 犯罪だよね?」
「そうだよ!犯罪よ!」
 ぶーぶーと

 不満の声と

 そうだそうだという

 賛同の声が

 晃と先生の周りで

 反響した。
「警察に通報しようよ!」
「先生を

 逮捕してもらおう!

 警察に通報に

 賛成の人!」
 みんな手を上げた。

 先生は震えて、

 血の気が失せ、

 泣きながら晃の

 背中に捕まった。
 倒れそうな先生を

 晃が支えると

 女子たちは嫉妬で

 益々燃え上がった。
「みんなでこれから

 警察に先生を

 連れて行こう!」
「そうよ、

 通報するより

 みんなで捕まえよう!!」
 そうして晃と先生を

 揉みくちゃにしながら

 引っ張って乱暴した。
 昨夜の奈々も

 そうだがこの

 中学の女子は

 不良じゃないのだが

 狂暴だ。
 晃と保健医の関係が

 何故バレたのか、

 知らないが、

 晃は先生を

 助けるために大声で

 言った。
「止めろよお前ら!

 先生とはもう別れたんだ!

 俺の事は先生には

 関係ないんだ!
 先生に迷惑かけるな!!」
 晃に庇われていた

 先生だが、

 晃の言葉に

 顔の表情が

 恐怖ではなく

 失望で顔の筋肉が
 落ちたかのように

 弱々しいものになった。

 晃が真実を

 言ったことよりも

 別れていたんだと
 今更知ったからだ。
 

 

 

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