図書館に入っても

 迷いながら

 職員さんに昔の

 新聞を探している

 話をし、

 年数と日付で

 調べてもらった。

 探し出してもらった
 複数の新聞を

 見落とさないように

 紙面を指で

 なぞりながら

 記事を探すと

 3つの新聞で

 それぞれ小さい記事と

 写真入りの

 記事があった。
 モノクロの写真に

 父と母の

 生前の顔写真が

 小さく載っていたのは

 晃の心に刺さった。
「父しゃん。母しゃん。」
 幼い頃両親を

 そう呼んでいた、

 その子供言葉が

 口から洩れた。
 5歳まで晃を守り

 この世で一番

 愛してくれた両親。

 父剛健が

 どれだけ優しかったか、
 毎日晃を

 抱っこして晃と

 遊んでくれた。

 母・さなえの

 手作りおいなりさんを

 ほぼ毎日食べた。
 父母の笑顔さえ

 だんだん記憶が

 薄れて今では夢も

 見なくなっていたが
 二人の思い出が

 あまりにも幸せすぎて

 晃はくりくりの目から

 涙が溢れて溢れて

 たくさん流れた。
 あまりにも

 涙が出て晃は

 その場に座り込んで

 うずくまり、

 泣きはらした。
 他の人や

 図書館の人が

 心配して声をかけて

 少しイスに座って

 休ませてもらった。
 時間は戻らないと

 知っているのに

 時間戻れと祈った。
 会いたい会いたい会いたい、

 父さん、母さん、加奈子…。
 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ  
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
今日もご訪問ありがとうございます。

いいねをいつもありがとうございます。