もうすぐ

 あの男の幻想体が

 出現する。

 出現した敵を

 この神殿に

 近づかせないで

 いち早く倒そうと、

 御堂と裕也は

 互いに言葉には

 しなかったが

 同時にそう考えた。
 二人は神殿を出て

 砂浜から

 海の方に歩く。

 御堂は裕也を見て、

 混沌の海を指さす。
「奴が来る。

 裕也、とりあえず

 最初の作戦を試そう。

 ダメなら次だ。」
「はい。」
 海に歩き出した

 裕也の鎧姿の

 背中に向けて

 神殿の中から

 まひろが大きな声で

 呼ぶ。
「裕也!

 ここで待ってるから!!」
 裕也は振り向いて

 親指を立てて見せた。
「ぼく頑張る。

 絶対勝つから。

 待っててくれ。」
「うん。愛してる。

 大好きよ裕也。」
 鎧の仮面の下で

 裕也は笑顔だ。
 ヒヨピーの姿で

 何回も何十回も

 好き、愛してると

 言ってもらって

 裕也は仕事を

 これまで感じた事の

 ないほど

 充実した気持ちで

 働けた。

 こんな事件がなかったら

 ここまで
 まひろの真実の

 愛を感じられただろうかと

 裕也はついつい

 思ってしまう。
 そして確認した

 愛の喜びを

 失う恐怖も知った。

 

 

 

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