「このヒヨピー

 好きって言ってるぞ。

 山内のこと

 好きなんだ!」

 子供が一人、

 まひろヒヨピーに

 指をさして

 指摘すると

 他の子どもたちが

 合唱した。
「ヒヨピーがこいびとだ。

 ヤマウチのこいびとー。」
 きゃっきゃっきゃっきゃと、

 裕也をからかう

 子供たちに裕也は

 逆にまひろヒヨピーを
 見せびらかして

 告白する。
「そうだよ。

 このヒヨピーはまひろ。

 ぼくの恋人。

 だから何よりも

 誰よりも大事なんだよ。」
 まひろは大勢の

 子供たちの前で

 誰より大事と

 言われて

 恥ずかしくって

 真っ赤になった。
「や~だ、もう~。

 裕也ったら。」
 と言ってはいるが

 裕也のまひろへの

 愛の言葉に

 物凄く嬉しそうな顔だ。
 まひろが人間の

 姿なら言わないような

 愛の言葉。
 下手したら

 一生知らなかった

 かもしれない裕也の

 真実のまひろへの想いを

 知ったまひろは
 不幸が幸福に

 変わったように輝いた。
「おれもヒヨピーに

 女の名前つけよー。」
 

 

 

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