いつのまにか
ゆづるは牧場前の
大草原に立ち、
その草原が
真っ白の大雪原に
代わっているのを
ゆづるは驚きと
ともに見回し、
そこを歩いた。
馬の雪像は
馬のいななきと共に
命が吹き込まれ、
雪のように白い馬が
ゆづるを見つめながら
歩いてきた。
馬の目は美しい茶色の瞳。
ゆづるは
その馬の顔を
愛しそうに撫でた。
大人しく馬は
ゆづるに撫でられ、
ゆづるの顔に
自らの顔を寄せて
くすぐった。
白い馬は人の姿になり、
冬馬になった。
「ゆづる。迎えに来たよ。
時間が掛かったけど、
やっと一緒にいられる。」
「冬馬。」
ゆづるを抱きしめ、
冬馬はそっと口づけた。
そうしてゆづるの
手を引いた。
ゆづるはこの
美しい幻想に
惹かれるように
フラフラと数歩
歩いたが突然足を止めた。
「どうしたんだ、ゆづる?」
ゆづるが足を
止めたので冬馬も
立ち止まった。
ゆづるの冬馬を見る目に
躊躇いの色が
現れている。
俺なんかが…
冬馬について行って
いいのか?
ゆづるの心がゆづるを
非難した。
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