どう考えても

 会ったばかりで

 顔も知らない男を

 好きになるはずが

 ないとゆづるは

 思っている。
 寂しい猫が

 すり寄っている

 だけなんだ。

 あの人と出会った時の

 俺がそうだったように…。
 ゆづるは複雑な

 想いが頭を過って

 少し間を開けた。
「…俺が死んだ後に

 新しい人生を手に入れて、

 本当に冬子ちゃんが

 愛する男と出会って
 幸せになって

 ほしいんです。

 俺が言います。

 誤解なく

 冬子ちゃんに俺の

 気持ちを分かって

 もらうまでは
 お義父さんは何も

 言わないでください。

 お願いします。」
 ゆづるに力強く

 そう言われて

 牧場主は頼ることにした。
 婚姻届けは

 ゆづるが婿になる

 形で冬子の苗字は

 変わらなくしてある。
 何しろもうすぐ死ぬ男だ。

 ゆづるは冬子の為に

 形だけ夫婦に

 なっただけだ。
 ゆづるは合理的に

 割り切っている。
  相談し終えて

 牧場主はトラックを

 再び走らせ、

 10分もしたら家に

 着いた。
 

 

 

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