殴られても

 仕方ない事を

 したゆづるだが、

 覚悟は決まっていた。
 冬子の肩を抱いて、

 冬子の手を

 引いて帰ってきた

 ゆづるは牧場主と

 目を合わせた。
 娘に何があったか

 牧場主は困惑した

 顔で迎えた。
 ゆづるは

 はっきりした

 大きな声で牧場主に

 言った。

 迷っている時間が

 一秒もないからだ。
「冬子さんと結婚させてください。」
 なんという事を

 言うのかと牧場主は

 驚き言葉に詰まった。
 ゆづるからの

 手紙をもらってから

 今まで言い出せ

 なかった牧場主の

 心からの願いを
 沢村ゆづるは

 今言ったのだ。

 ゆづるの死期が

 迫っていることを

 ゆづる自身が知っている。
 冬子と結婚するのは

 たった一つの

 理由しかない。

 冬子に自分の目を

 優先的に与える為の
 結婚だ。
 

 

 

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