ゆづるは冬馬の
次の言葉を待った。
でも冬馬は
黙ってしまった。
冬子の顔だが
それは冬馬だと
ゆづるはもう
疑っていない。
言葉が途切れて
じっとゆづるを
見上げてみつめる
冬子。
ゆづるは冬子の中の
冬馬に口づけ
したいと思った。
それで背の高い
ゆづるが少し屈んで
冬馬に顔を
寄せると冬馬も
同じ気持ちで
目を閉じた。
ゆづるは目を閉じた
冬馬の唇にかすかな、
ほんの少し触れる
だけの唇を重ねた。
眠っている冬子が
目を覚まさないように、
冬子の中の
冬馬がいなくならないように
願った口づけは
本当に
ささやかだったが、
冬馬はゆづるの
唇を軽く舐めた。
そのしぐさは
かつてゆづるが
冬馬にした行為。
過去にゆづると冬馬は
引き戻されていく。
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